男「おい、おい、死んでるんか?」


明「うーん」


男に起こされて明は目を覚ました。


明「ん?誰?」


男「俺は犬千代じゃ。お主は何もんじゃ?」


明「ん?犬千代?どっかで聞いた名前だな...?」


明は犬千代という名前を聞いたことがあった。犬千代と名乗る男を見て考え出した。


明「うーん」


犬千代「おーい。話を聞いとるか?無視かー?」


明の耳には全く届いていない。


すると、遠くから馬に乗った男がやってきた。


男「犬千代どうした?」


男が来ると犬千代はいきなりひざまづいてしゃべりだした。


明はその男の威圧感におどろき、自然とひざまづいてしまった。

犬千代、そしてこの男の威圧感、尾張という場所。全てを結びつけるとこの男の名前が分かった。


犬千代「は、吉法師さま。」


やっぱり、信長だ。

今日、テレビで政府の広報委員長が出てた。


全然質問に答えていない。こんな政府でいいの?政治ってそういうもんかもしれないけど、ごまかしすぎなんじゃない?


そのあとに他の番組で亀井静香が出てた。


マスゴミのイメージ戦略と顔の悪さで人気ないけど、この人は結構信用できる人だと思うよ。

明は逃げた。

周りに一切の視線を向けずにただひたすらに逃げた。


明「た、たすけて...」


気がつくと小太郎も一郎も誰もいなかった。

誰もいない心細さ、知らない土地、そして徐々に暗くなる空間。何もかもが恐怖だった。


恐怖のため、どこにも動けなかった。しかし、体力は限界に達していた。


目の前に大きな木があり、その根っこの部分が空洞のようになっており、そこで休むことにした。


明「ふぅ。なんなんだよいったい。」


明は冷静に物事を整理しようとしたが、整理できない。

無理もない、いきなりタイムスリップをし、殺されかけるという普通ならば絶対に経験しないであろうことを経験したのだから。


考えれば考えるほど頭は混乱し、時間が過ぎて行った。


いつの間にか明は眠りについていった。