QC検定1級論述問題対策-25(ヒューマンエラー)

論述問題の解答例を書いてみました。どの参考書にも明確な対策方法が書いてありませんので参考にしてみてください。だだし、間違いがあるかもしれませんので鵜呑みにはしないでください。


問題 第27回2015/3
ヒューマンエラーの防止について、自身が関与しまたの事例をいて,目的や、どのようなヒューマンエラーの防止/低減策の実施方法、得られた効果について、解折時に用いた手法と全体をとおして困難だった点を合わせて記述せよ。

例文
私は自動車部品製造会社の品質保証部長として、顧客クレームの低減するための方策を立案、実施する立場におり、以下に実施した事例を記す。

目的
顧客クレームでは、ヒューマンエラーに起因するもが多く、なかでも作業標準の不遵守によるものが大半を占めていた。そのなかでも標準作業がやり難い作業となっているためにエラーを誘発した多くを占めていた。
 そこで、やり難い作業を抽出、改善しヒューマンエラーを減らすことを目的とした活動を行った。

ヒューマンエラーの防止/低減策
全工場の管理者から作業員まで参画させ、やり難い作業の抽出と改善対策に取り組むこととした。活動を活性化させるため、抽出件数を競わせ、優秀ラインの表彰と賞金授与をすることとした。
やり難い作業を抽出しは下記の方法により行い、抽出された作業に対し手順の変更や自動化、ポカヨケ設置の設置などの改善を実施させた。
・自分の作業についてやり難い作業の有無を申告
・管理者による行動観察
・技術スタッフによる標準作業の自身での体験

得られた効果
やり難い作業は百数十件抽出され改善対策を行うことで、ヒューマンエラーに起因する顧客不良は約90%低減し、生産性も10%向上した。

解折時に用いた手法
抽出したやり難い作業に対する改善は、工程FMEAの手法を用いて、想定する故障モードを洗い出し、リスクに応じて、対策を策定し実施する方法を採用した。

困難だった点
対策としてやりやすい作業に変更を行っても、自己流での作業で、故意に標準を守らない場合があると判った。
標準を守らない背景には、不正の三原則といわれる動機(作業がやり難いなど)、正当化(自己流の方が仕事が早いなど)、機会(だれも見ていない、怒られたことがないなど)があり、今後これらを追究し、さらに品質向上を図っていく。



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