この前、友だちＳ子さんの家に行っておしゃべりしたときのことです。
誤解されそうなので書くのをためらっていましたが、まぁ、いいかぁ。
Ｓ子さんが言うには、高校生の頃、同級生だった私たちは、放課後に教室でペチャクチャおしゃべりに興じていました。
そこに同級生の男子H君がやってきて
「チョコレート食べる？」
と言って、私たちにチョコをくれたんだそうです。
・・・・・それは覚えていないわ。
さらにH君はこんなことを言ったんですって。
「こ梅さんは吉永小百合に似ているね。Ｓ子さんは鰐淵晴子に似ているね」
・・・・・覚えていません、まったく覚えていません。
普通なら、そんなに嬉しいことを言われたら、忘れるはずがありませんよね。
喜んで舞い上がってしまうと思う。
でも全然記憶に残っていないんですよね。
なぜか？
たぶんＨ君の言うことを歯の浮くような軽薄なお世辞で、しかも的外れだと思ったんでしょうね。
Ｓ子さんは知的で生き生きと活動的で、さっぱり系の人。
あんな妖艶でねっとりした風情ではありません。
私にしても、田舎のダサい高校生そのもので、吉永小百合とは程遠い。
なので、Ｈ君の言葉を受け止める気にもならなかったんでしょうね。
こんな話、恥ずかしくて誰にも言えませんが、夫にだけは話しましたよ。
けれど
「へぇ～」
と、夫はやけに薄い反応でした。
はいはい、夫の好みは分かっています。
夫は浅丘ルリ子さん、栗原小巻さんがタイプなのよね。
吉永小百合ですみませんでしたっ！