「先生」と呼ばれることへの違和感 | 歯科研修医・若手歯科医師のための口腔外科マニュアル

歯科研修医・若手歯科医師のための口腔外科マニュアル

歯学部生・歯科研修医向けの口腔外科の小手術に関するコツを紹介します。昔、何もわからなかった時の気持ちや学んだことを記録します。このブログが歯科医師を志す若手の力になれたら嬉しいです。


1)ビジネス書から学ぶ:「先生」と呼ばれることへの違和感

2)編集後記

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こんばんは。古舘 健です。

今日もご訪問いただき、ありがとうございます!!

前回は「感染症とウインドウ期」についてお話ししましたね。

術前には、以下の感染症に注意します。

・B型肝炎ウイルス(Hepatitis B Virus:HBV)

・C型肝炎ウイルス(Hepatitis C Virus:HCV)

・梅毒トレポネーマ (Treponema pallidum)


特に、HBVとHCVについては、ウインドウ期があることも忘れないでくださいね。

さて本日は、少し休憩して 「先生」と呼ばれることへの違和感 について一緒に考えていきましょう!

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1) ビジネス書から学ぶ:「先生」と呼ばれることへの違和感

大学を卒業し、国家試験に無事に合格すると。
歯科研修医という立場ですが、患者様やコメディカルと接するようになります。

臨床に出ると、いきなり「先生」と呼ばれます。
始めのうちは、「先生」と呼ばれることに違和感がありませんでしたか。

社会人になって、すぐ「先生」と呼ばれても。
「自分はまだ何もできないし、何もわかっていない」と不安を感じていませんか。

しかし、始めのころにあった「先生」と呼ばれる違和感が薄れてきて。
いつの間にか「先生」と呼ばれることに慣れてしまいます。

なにを隠そう自分がそうです。

そんな「先生」と呼ばれることに違和感がある今だからこそ。
専門書を読むだけでなく。専門書以外の本もみてはどうでしょうか。

確かに、自分より上の先輩Drの話をきいたり、自分の専門分野である著名な先生の本を読むことは大切なことです。

しかし、先輩Drも著名な先生もあなたの同じ業界の人です。
つまり、若くして「先生」と呼ばれたプロフェッショナルなのです。

同じプロフェッショナルとは違う視点で、広い視野で物事をみることが大切だと思います。

実践で役立つ成功者の生の声。
時代を超えたり、違う世界で活躍した人のやり方や知恵。
それを学ぶための「ヒント」や「自分との違い」がたくさん詰まっているビジネス書を読むことをお薦めします。

今まで、心の中でもやもやとしていた世界に気づきを与えてくれます。
「そう!それが言いたかったんだ!」と思わずガッツポーズするときもあります。

どのようにビジネス書を読めばいいのでしょか。

先日(2014年9月26日(金))の日経新聞 12面に。
ビジネス書に詳しい土井 英司氏によるビジネス書の読み方が掲載されていました。全面広告でしたが、内容が簡潔で、とても参考になったのでシェアします。

以下、抜粋します。

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2014年9月26日(金)日経新聞 12面 全面広告
仕事に生かす 社長の評伝、トップの自叙伝

【最新の評伝、自伝からすぐに役立つ成功法則を学ぶ】

「ビジネスで成功するためには、他にない商品やサービスを生み出すこと。つまり、他社との差別化を行い、まねされない参入障壁をつくることが重要になってきます。

これは、いつの時代でも変わらない普遍的な成功法則とは別に、その時代だけに通用する成功法則があることを意味します。

 ・・・・時流に即して行ったことを具体的に学べる成功者の評伝や自伝が一番役に立つのです。 

 中でも役に立つのは、異業種で今までにないことをして成功した経営者の評伝や自伝。
異業種には、自分の業種でまだやってないことがたくさんあるからです。 

 ・・・・・何冊も読んで、客観的な視点で学ぶこと、本当にそうなのかどうか、三現主義(現場・現物・現実)で検証することも必要です。


 何より大切なのは、何を学ぶか、目的意識をもってビジネス書を読むこと。ビジネス書は、読むことがゴールではありません。
結果を出すために読むものですから、漠然と読んだり、読んで「面白かった」だけでは無意味です。・・・」

【古典的名著は何回も読むことに意味がある】

「評伝、自伝といえば、・・・古典的名著とされるもの、ロングセラーになっているものが数多く存在します。

 これらには普遍的な成功法則が書かれており、時流に即した成功法則を学ぶ最新の評伝、自伝とは別のものと考えるべきです。・・・

 歴史的名著のポイントは、何回も繰り返し読むことです。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人間・経営者として、普遍的に大切なことが書かれていますが、それを実践することは簡単にできることではありません。

 ・・・・。同じ「失敗を恐れるな」という教えでも、「なぜ、その人はそれが重要と確信するに至ったか」

「その怖さを乗り越えられたのは、何があったからなのか」といったことを学べるのは、こうした古典的名著ならではです。

 いわば、古典的名著といわれる評伝、自伝は、その人の思想を叩き込むべきもので、一度読んで、何となくわかった気になっただけでは意味がありません。大切なことだが、常人にはなかなかできないことを繰り返し読むことで自分のものとすれば、あなたのビジネス力を、数段高いものとすることができるでしょう」

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いかがでしょうか。

「他社との差別化」と「まねされない参入障壁をつくる」というビジネスの本質。

特に参考になったのは、普遍と時流。抽象と具体。再読と実践の重要性。を意識して読むことです。

私は思わず唸りました。

この記事を書かれた土井 英司氏はエリエス・ブック・コンサルティングの社長。元アマゾンのカリスマバイヤー。日本を代表するビジネス書評家として雑誌、新聞、TV、ラジオ、インターネット等、幅広いメディアで活躍されています。

年間1000冊のビジネス書を読む本の目利きとして知られ、日刊書評メールマガジンは10年を越え、3700号を突破しました(2014年9月6日時点)。

この機会に!と土井氏の下記の書籍も再読しました。

・土井英司の「超」ビジネス書講義

『土井英司の「超」ビジネス書講義』の時勢を達観した視点。


・成功読書術 ビジネスに生かす名著の読み方


『成功読書術』の名著からえぐり出された本質に迫る視点。

どちらも本もとても勉強になりました。
それぞれの目次を抜粋し紹介します。

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【「超」ビジネス書講義の目次】

土井英司の「超」ビジネス書講義 (ディスカヴァー携書)

第1章
「時代の振り子」はこうして揺れ動いてきた

第2章
 ビジネス書のトレンドから「時代の潮目」を読む

第3章
 テーマ別トレンドと「今が旬」のお薦め本紹介

第4章
 コモディティから抜け出すためのビジネス書の選び方・読み方

付録
人生の定番本をつくろう―土井英司が「著者買い」する11人

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【功読書術―ビジネスに生かす名著の読み方の目次】

【目次】

序章 読書について―よい本との出会い方

第1章 人間探究の書

人は自分を重要なものと思いたがっている
『人を動かす』デール・カーネギー

人の欲求を述べることは、人生の本質を語ること
『人間性の心理学』A・H・マズロー

人を動かすには、心の引き金を引きさえすればいい
『影響力の武器』ロバート・B・チャルディーニ

人間の思考や行動は、言語によって支配されている
『思考と行動における言語』S・I・ハヤカワ

人間は「遊ぶ」存在である
『ホモ・ルーデンス』ホイジンガ

産業の進化は、生命の自己実現の過程である
『情報の文明学』梅棹忠夫

人生というのは結局、人生の意味の問題に正しく答えること
『夜の霧』ヴィクトール・E・フランクル

第2章 勝負師たちの学ぶ極意

販売は、情熱をともなった人間科学である
『私はどうして販売外交に成功したか』フランク・ベトガー

秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず
『風姿花伝』世阿弥

君主は、野獣の気性を、適切に学ぶ必要がある
『君主論』マキャヴェリ

「人」と「価値」に注目することが投資の極意
『ビジネスは人なり投資は価値なり』ロジャー・ローウェンスタイン

学ぶことで洞察力を磨き、行うことで勝負勘を養う
『相場師一代』是川銀蔵

理屈ではなくて、実際。計画でなくて、努力
『人生と財産』本多静六

勝つための大原則は、悪手をささないこと
『人間における勝負の研究』米長邦雄

勝負は、立った時点で決まっている
『もっと深く、もっと楽しく』中部銀次郎

人を破滅におちいらせるのはいつも「心」である
『世紀の相場師ジェシー・リバモア』リチャード・スミッテン

第3章教えを実践した経営者たち

種をまき続ける情熱が飛躍と持続のカギ
『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』ジェームズ・C・コリンズ

経営とは、情緒的な自己投入と情念の力から生まれる実行力
『プロフェッショナルマネジャー』ハロルド・ジェニーン アルヴィン・モスコー

「無知の知」こそが真の顧客志向にいたる道
『ブーメランの法則』ファーガル・クイン

謙虚に学び、信念を持って決断する
『小倉昌男 経営学』小倉昌男

一隅を照らす、ナンバー2の美学
『経営に終わりはない』藤沢武夫

経営者の仕事は、社員が仕事を成し遂げるのを助けること。
『真実人を動かす』ケン・アイバーソン

第4章自らを高め、人生に成功する

常識が実業界の戦いに備えていく最良の武器
『ビジネスマンの父より息子へ30通の手紙』キングスレイ・ウォード

物事をゼロベースで考えることの大切さ
『学問のすゝめ』福沢諭吉

自信の内的法則に従って自己の浮彫りを深めること
『アランの人生論集』串田孫一編

素直に生きれば、道はきっとひらける
『道をひらく』松下幸之助

成果をあげることは、ひとつの習慣である
『経営者の条件』P・F・ドラッカー

しなくてはならないことよりもすべきことを優先せよ
『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー ジェームス・スキナー

ゴールがわからなければ、問題の本質はみえてこない
『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット

夢をあきらめない情熱と信念
『古代への情熱』シュリーマン
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いずれも読みごたえのある名著ばかりです。

土井氏が述べているように。
折に触れて何度でも読み返したいと思います。

・土井英司の「超」ビジネス書講義

・成功読書術 ビジネスに生かす名著の読み方

是非チェックしてみてください。

そんなこと言われても、忙しくて専門書以外に本を読んでいる時間なんてないよ。

そう思われる方もいらっしゃると思います。

そんなときにお薦めなのが、ビジネスブックマラソン(BBM)です。
http://eliesbook.co.jp/bbm

年間1000冊の中から毎日、お薦めのビジネス書の核心を紹介してくれます。
その分量、土井氏の視点いずれもとても勉強になります。

まだ登録されていないのであれば、登録することをお薦めします。

「先生」と呼ばれることへの違和感を大切にして。

同じプロフェッショナルとは違う視点で、広い視野で物事をみて。

自信をもって「先生」と呼ばれる先生になってくださいね。

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2) 編集後記

時代の流れを意識するときにお薦めのものが2つあります。

・『紳竜の研究』DVD

・『リーダーのための「易経」の読み方』


1つは、島田 紳助氏の『紳竜の研究』という有名なDVDです。
自分が貢献できる人は誰で、自分にできること何か。

常に揺れ動く時代がどう変わってきて、これからどう変わっていくのか。

そこで紹介されている成功の方程式をつくるという考え方が、時代の流れを意識するヒントになると思います。

もう1つは絶版ですが、竹村 亞希子氏の『リーダーのための「易経」の読み方』です。
こちらも名著です。



竹村 亞希子氏は易経研究家。
中国古典「易経」を古代の叡智の書としてわかりやすく紹介しています。経営者や管理職にむけて講演を行っており、企業経営に携わる多くの人々から厚い信頼と支持を得ています。

『リーダーのための「易経」の読み方』では、「時の変化の法則」について龍を交えて説明しています。

「時の変化の法則」を以下のように私は解釈しています。

「時の変化の法則」とは、あらゆる物事が一つにとどまらずに変化し、循環していること。
その変化には春・夏・秋・冬や好調・不調などの一定の不変の法則があること。
その法則性を理解すれば、世界はシンプルになり、そのときに適切な行動をとることができるということ。

『リーダーのための「易経」の読み方』は絶版になってしまいましたが。
『リーダーの易経「兆し」を察知する力をきたえる 』が角川SSC新書から発売されていました

ぜひチェックしてみてください。

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【参考文献・サイト】

2014年9月26日(金)日経新聞 12面 仕事に生かす 社長の評伝、トップの自叙伝
【最新の評伝、自伝からすぐに役立つ成功法則を学ぶ】

有限会社 エリエス・ブック・コンサルティング
http://eliesbook.co.jp/

竹村亞希子 ( 竹村亜希子 ) OFFICIAL WEBSITE
http://www.aki-ta.com/index_pc.html

【亞】の玉手箱2 - 楽天ブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/anotamatebako2/

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