8月15日
S字結腸にあるポリープ切除の為1日入院
中ボスとの戦いである。
13日から、ずっと検査食を取っていた母。
母いわく、食べたいものも食べられず、食べ応えもない、味に飽きるという理由で気が滅入っていた。
さらに追い討ちをかけるように2Lの下剤が来ました。

母、さらに萎える…

手術が終わったら、シュークリーム買ってくるから食べよ!それまでの辛抱!!

と餌で釣るような励まし方をしつつ、しぶしぶ下剤を飲み出す。

母はこの前日に携帯を変えて晴れてLINEデビューを果たし、アプリゲームというのにも初めて遊び出した。
発端は、入院中暇だろうからと、私が勝手にアプリを入れたことから始まる。

ツムツムにハマってるようだ。
そして、母がニックネームを付けたいということで、つけたのがシュークリーム。
理由は今食べたいものだからと。
なので、退院したらシュークリームで退院祝いという寸法である。

15分間隔で下剤を飲み
その間に水かお茶を飲む。

どうもこの下剤の味が不味いようで、ソフトに言うと………





ゲ〇です。



まさか母の口からそのようなお言葉を聞くことになるとは………(´ ˙○˙ `)





便が透明←ほぼ水なのですが
まで飲み続ける。
それに伴う
吐き気と寒気。

水では誤魔化しきれず味の濃いめの緑茶とジャスミン茶を持ってきてなんとか風味を誤魔化す。

トイレに往復6回目でなんとか看護婦さんからOKをもらい、下剤地獄終了。

看護師さんに呼ばれるまで病室で待機。
その間ご飯は食べれないので母はずっとお腹すいた、力が出ないと呟いていた。

母もこの時話していたが、
手術には気力と体力をかなり消費する。
その気力と体力をつけるには
食べること
動くこと
と言った。

どんなに食欲がなくても食べなきゃ踏ん張れないし、ネガティブになると。
動かなきゃ体力もつかない。

母この手術でしみじみ感じていたようです。

お昼13時頃、看護婦さんがきて
「〇〇さん、次の次で来ますので、そろそろ検査着来といてください」

母は上だけ着替えて、お尻穴あきズボンはギリギリまで着ないと。

次の次がくるまで小一時間…
15時頃、ついにきました。
母は歩いて内視鏡検査室へ向かいました。その間私は次にお世話になる外科外来にいってパンフレットや掲示物をみたり、スマホをいじったりして待機。
1時間後、母が車椅子で検査室から出てきた。
麻酔が効いてるせいか、寝起きのようなダルさを感じてるようだった。

病室に連れていき、ベットで落ち着こうとした矢先…

看護師「すいません…ほんとに申し訳ないのですが、病理に出す検体取り忘れたみたいで、しんどいのに申し訳ないのですが、もう一度検査室にお願いしてもいいですか?」





母、私「…………微笑」



また、検査室へw
そして、担当医の方が謝りに来てくれた(^^;)
検体を採取したあと検査室へ呼ばれた。

まずはポリープは綺麗切除ができましたという報告、そして大ボスのマーキングも出来たこと、
そして、その姿を初めてここでお目にかかりました。



左上が小腸
右上が腫瘍
下はポリープ

ここで、初めて大ボスは
2型 進行癌と断定しました。

そして、初診時に取った血液検査の結果



先生は特に指摘はないということでした。
今のところ腫瘍マーカーも正常値内
気になったのは肝機能のLDHの値が少し高いこと。
肝臓に転移がないといいのですが…


 そして、先生から21日に外科外来で行く際、兄にも一緒に来て欲しいという。

咄嗟に「そんなに進行してるのですか…?」
と聞いてしまった…

先生は「や、お腹切るから大事になるからね」


そりゃそうだ…:愚問だった……。

分かりましたと返事をし、母の居る病室へ。

終わって内視鏡検査の結果を片手に母にやんわりと告知した。

癌だということ。

母は、固まっていたがすぐ我に返り、
そっか、ハッキリしたんならよかったと言った。

続けて、
「手術したら治るから、これから長い長い戦いになると思うけど、一緒頑張ろよ。まだお母さんに親孝行出来てないんだから、長生きしてよ」
と、目の周りが熱くなる。

すると
「わかってるよ。それに癌だとしてもなるようになるだろうし、治療するしかないんだから。ただ、お母さんは私より先に天国にいく。そうなるんだから」

(泣かす気か?………やめてよ、天国なんて。)

笑って誤魔化して聞いていた。

(分かってるよ、でもまだ早すぎだろ!まだ孫の顔も見せれず、なんもしてないんだからさ!)

喉の手前まで来てた。

諦めない!
諦めたくない!
10年20年生きてもらうために戦う!

固く決心した瞬間。