地学基礎の範囲ではないのですが、
発展として、太陽以上の質量を持つ恒星の進化も扱っています。
「ブラックホール」なんて名前も出てくるので、生徒はワクワクしてくれるようです。
それとともに、「すべては巡り巡っているんだなぁ。」と実感できるので
情操教育としても良いかと思っています。
さて、イラストを用いて紹介します。
太陽程度の恒星は右から左に進化します。(下図)
太陽質量以上の恒星の進化は、赤色巨星まで共通です。
その後、太陽質量の8倍までの恒星は、白色矮星と惑星状星雲になります。
以上、これが恒星の終末のうち、地味な終末です。
ところで、地味な終末があれば、派手な終末があります。
太陽質量の8倍以上の恒星は超新星爆発という大爆発を起こし、派手な終末を迎えます。
超新星爆発の後、
元の恒星が、太陽質量の8~10倍だった場合は中性子星という天体になります。
そして、元の恒星が太陽質量の10倍以上だった場合はブラックホールになるのです。
こうして終末を迎えた恒星は、
例えば、惑星状星雲として宇宙空間に散らばり、
例えば、超新星爆発によって宇宙空間に物質をまき散らし、
星間物質として、新しい恒星の材料になるのです。
幼い頃に「死んだら星になる」なんてアニメを見たことがあります。
「そんなはずないでしょっ」と思っていましたが、
実際のところ、そうでもないみたいです。
ものは巡り巡っているんですね。
超新星爆発の「爆発」の仕組みや
ブラックホールはなぜ「ブラック」なのかといったことを
ブルーバックス「子どもの疑問からはじまる宇宙の謎解き(三島勇、保坂直紀著)」に
学びました。
とっても面白かったです。オススメです。