蒼井 優, 高橋ヨーコ
蒼井優写真集 「ダンデライオン」

最初に写真集を見たときは、蒼井優かわいいなーくらいにしか思ってなかった。もう1回見ようと、ページをめくっていると、ちょっとした違和感を覚えた。僕は、お札の肖像画みたいな写真が多いなと感じた。その違和感を確かめるために、みたびページをめくってみて、やっと違和感の元がわかった。たいていのアイドルの写真集は、笑顔のショットが多い(蒼井優の写真集しか持ってないので、想像ですが。でも、それなりにあっているはず)。それに対して、この蒼井優の写真集は笑顔のショットが2~3枚くらいしかありません(写真日記のところは除く)。ほとんどは、日常の何気ない、うとうとしていたり、ポカンと口を半開きにしていたりといったショットです。ボーっとしていてもかわいい人って得だなー。そんな風に感じます。僕なんかがボーっとしていたら、ただの無愛想でしかないですからね。


ここからは僕の想像です。写真日記のところには、笑顔のショットが本編以上にあります。ということは、高橋ヨーコさんが意図的に笑顔のショットを少なくしたはず。僕は、このことが蒼井優の独特の存在感と関係あるんじゃないかと勝手に想像します。蒼井優は女優であって、アイドルではない。そんな意図を感じさせるような写真集です。僕としてはもっと笑顔のショットが見たかったけど、素の蒼井優の表情を見ることができてよかった。作り笑顔で武装されたアイドルの写真集よりも、寒さで身を震わせる蒼井優のほうが好きだな、僕は。


んで、ここからは更なる僕の妄想です。お札の肖像画みたいな写真が多いと先に書いたんですが、蒼井優を二千円札の肖像画に起用するのはどうだろう。今の国民全員でのババ抜きみたいな状況が少しは改善されると思うのだけど。いや、完璧に無理だとわかっているけど、そんな妄想を発揮してしまうくらい肖像画っぽい写真が多いです。でも、蒼井優だけあって、樋口一葉とは全然違います。肖像画っぽくても、蒼井優はかわいいです。