四国遍路の「結願」の後に高野山奥之院にお礼参りをすることを「満願」という。

 

遍路の納経帳と御影帳に「高野山奥之院」とほかの札所より大きなスペースでページがあったので、行くことになるのだろうと思っていた。

 

88のダンジョン攻略をおえて、一息つくひまもなく、和歌山に行くことにする。

 

猛暑と地震の影響なのか、当日のカーフェリーの予約がとれたので徳島港にむかう。

 

徳島自動車道にのって徳島にむかうのだが、道中、10番札所の切幡寺、9番札所の法輪寺の案内看板をみつける。

 

「ここも来たなぁ・・・」絶妙なエンドロール感を味わいながら徳島港フェリー乗り場を目的地に走る。

 

今回は、いよいよラスト、「結」を「満」にするために高野山へお礼参り。

 

 

 

 

 

海南フェリー徳島港のりば

乗船手続きをして並ぶ

 

 

愛車も僕も初カーフェリー

これに乗るのね

 

 

積み込まれる

愛車とはしばしお別れ

 

 

 

僕と妻は客室に詰め込まれる

日没前に和歌山に着く便

 

 

 

 

 

神戸淡路鳴門自動車道

あそこを区切り遍路で何度も走ったなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和歌山で宿をとり、翌日、高野山へいく。

 

以前、訪れた時は、大雪で一ノ橋から御廟までの参道が通行止めになっていた。

 

今回は、その参道、約2Kmほどを歩いてお参りする。

 

 

 

 

 

 

 

 

参道の中ノ橋の脇に姿見の井戸がある。

 

妻が覗けとうるさいので、井戸の中を見る。

 

「何が見える?」

 

「おばさんみたいな髪型のおっさん」

 

「よし3年は生きる!」

 

なんだそれ・・・・

 

 

 

こんな場所だから何でも有難くみえる

木のくぼみに転がった石

「胡散臭くていいねぇ・・」とシャッターをきる

後ろで外国人観光客が同じようにスマホでそれを撮っていった

たぶん盛大に間違っている

 

 

 

 

 

高野山奥之院は、御廟橋より奥は撮影禁止。

 

御廟で納経とお参りをする。

 

「空ちゃん・・・山ほど書いたよ 般若心経  あれはキリスト教の主の祈りと似てるなぁ・・・10円玉をせっせと集めて、88まわらせてもらったよ・・・爺ちゃんの杖ついて、爺ちゃんと一緒に旅してるみたいで楽しかったわ・・・それと空ちゃんのエピソードなぁ、あれファンタジーと盛りがすぎる やりすぎやろ・・・・」

 

 

 

お参りをすませて、納経所で納経印をもらいに並ぶ。

 

「あと数分でお食事が通るから、納経はしておくので、見てらっしゃい」と納経所の方に言われる。

 

 

「お食事? なにそれ?」

 

人だかりができているあたりで待つ。
 

 

 

 

 

 

 

「おおっ これかぁ!」

 

外国人観光客とスピリチュアル狂のおばさん集団が騒いでいる隙間からレンズを伸ばして撮影する。

 

あとから聞いた話によると、今でも空ちゃんは、毎日、午前6時半と午前10時半に御廟でお食事をとられているらしい。

 

 

 

納経所にもどると「満願 おめでとうございます!」と、大きな声で印をいれていただいた納経帳を渡される。

 

御影もノーマルの札所のものよりビックサイズ。

 

せっかくなので豪華にカラー版をいただく。

 

 

 

「ほんとに、おめでとうございますって言われるんやなぁ・・・」

 

「恥ずかしいわ・・・」

 

 

 

 

 

一ノ橋まで戻り

輪袈裟と祖父の形見の杖を記念撮影

お前たちありがとう

旅はおわった

 

 

 

 

 

ついでに金剛峯寺にお参りをして帰路につく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰宅して納経帳の最後のページを見た妻が騒ぎ出す。

 

「ちょっと!これ!」

 

「俺の納経帳には、そんなページないよ」

 

 

一番始めに参拝したお寺へお礼参り!?

 

 

「それ・・・霊山寺(1番札所)で買ったやつだから・・・か?」

 

 

 

そんなボーナスステージみたいな特典はいらん。

 

妻のお遍路は、まだ終わっていない・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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