最近、また釣りをはじめた。
20代の頃は、ブラックバスのルアー釣りに凝ってトレーラーで船を牽引して紀州の奥地や琵琶湖によく通った。
当時はまだバス釣りが認知されていなくて、船舶免許や牽引自動車免許を取得するもの苦労したことを覚えている。
30代の頃は、妻と二人で管理釣り場でマスのフライ釣りとルアー釣りを楽しんだ。
ルアーで釣る海の魚や鯰や雷魚なども周りの友達にさそわれて、つまむ程度に楽しんでいた。
一昨年、娘が結婚したときに娘の旦那(義理の息子)が海のルアー釣りをするというので、フライと鯰と鱒の道具以外は全部あげてしまった。
それが、このコロナ渦ですることがなくなって、深夜に一人で鯰釣りに出掛けるようになった。
昔取った杵柄とはよく言ったもので、しばらく通いだすと20gほどのルアーを狙い通りにポイントへキャストして鯰のスーパーストライクをたたきだすようになってくる。
傍から見たら、10年も20年も前の古道具を使っておっさんが鯰を釣りにはまるのは滑稽なのかもしれないが、自分としては若かりしときの反芻として楽しんでいる。
それで、網(ランディングネット)を元義理の息子にやってしまったことに気が付く。
まさか、コロナウイルスなんてものが流行して、こんなに暇ができるなんて、思ってもみなかった。
さらに付け加えれば、娘がこんなに早く離婚して帰って来るとは、夢にも思わなかった。
50になるおっさんが数千円の網を一つ買うくらいで悩むこともないのだが、使わないから持っていってもいいよと、気前よくパーッとあげちゃったあとに直ぐ娘が別れて帰ってきたので、なんだかモヤモヤしている。
とにかく、色々と心中穏やかではないなか魚釣り用に新しい網を買う。
まぁ、モノの縁は買いなおせばいいのだから大したことではない。
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