第4回宝酒造杯名古屋大会五段戦決勝 | 囲碁を楽しく上達する

囲碁を楽しく上達する

囲碁を楽しみながら上達することをテーマにいろんなことを考えたり、試したりしようかと思っています。その覚書です。


いよいよ五段戦の決勝です。

トーナメントはAとBの2つに分かれましたので、優勝者は2名。

2名は翌週の全国大会の決定戦に出ることができます。

ここまで、来ることができて、安心したのか、満足したのか。

決勝戦では、両者のどちらが、より強く勝ちたいと思っているのか
にもよりますね。決勝進出で満足したら、負けということです。

宝酒造杯の5局とも私の握りでした。

黒番が1局で残りはすべて白番。最終局もやはり白番でした。

相手の方はKさん、前の4局はすべて私が年下でしたが、決勝は
私より若い。年齢までは聞けませんでしたが、次回対戦する時は
年齢を聞いてみたいです。

《実戦譜1》

囲碁を楽しく上達する-宝酒造5-1

新型で始まりました。
結城聡天元の書籍にも載っていた手です。

黒11はAのツケコシです。

黒15とアテられて16と抜いてしまいましたが、黒17と押されると、
上辺の模様が深くなり、少し損をしたようです。

打っている時は、舞い上がっていて、損ではないと思っていましたが、
白16では、17とマガリ受ければ利かし。

結局上辺の模様に入っていくことができませんでしたから、この利かし
は十分大きいでしょうね。

《実戦譜2》

囲碁を楽しく上達する-宝酒造5-2

白7はAのアテです。

左辺の黒3子を取りこみ、優勢と思っていましたが、最初の利かしがないので
やはり模様が深い。

Kさんが、Aをポン抜き、黒3子をあきらめたのは、上辺が大きいと見た余裕
の手ともいえます。

《実戦譜3》

囲碁を楽しく上達する-宝酒造5-3

黒4を利かされて、少し遅れた感じがありました。
白3では、左下隅の黒にかかった方がよかったかもしれません。

優勢と勘違いしている自分は、厚く打つことを心がけていますが、
そんな悠長なことでは勝負にならなかったです。
たとえば、前譜の白23と上から黒模様を消した手では、非勢と感じてた
のであれば、上辺の打ち込みを狙うべきところ。

上から利かして、打ち込みを消してしまうなんて、最悪でした。

そして、黒10と白は分断されて、ここが勝負どころです。

《実戦譜4》

囲碁を楽しく上達する-宝酒造5-4

コウ争いがこの後、延々と続きましたが、結局凌ぎが見えたので、コウを
譲りましたが、やはり黒が厚いのですね。

最後白が勝っていると形勢判断を誤っていましたので、最後まで打ちましたが、
コミを差し引いて、白の五目半負け。とてもショックだったです。

勘違いのまま、打っていた自分も相当間抜けでした。

でも、決勝戦は他の4名の方以上に強かったです。

来年またリベンジです。

では。