プロの碁から | 囲碁を楽しく上達する

囲碁を楽しく上達する

囲碁を楽しみながら上達することをテーマにいろんなことを考えたり、試したりしようかと思っています。その覚書です。

隅から打ち始めるといいましたが、先週の幽玄の間で
中継していた名人戦予選の碁で空き隅を放置して、
打ち進められた碁がありましたので、紹介します。


囲碁を楽しく上達する-名人戦予選①

黒の一手目に対して、白はすぐにカカリです。

1に空き隅、2にシマリあるいはカカリなどと昔はよく
言われていました。

さらに・・・


囲碁を楽しく上達する-名人戦予選②

白の小目に対して、黒はカカリです。

空き隅が2か所開いているのにです。

まあ、見合と思えば、カカリというのもアリですかね。

隅を打ちあってから、カカリでもよいけど、どっちの
隅がよいのかをカカリの変化で決めようというもの
かもしれません。

AやBに白が来てからでは、攻められてしまうので、
カカリづらいのでしょうか。

囲碁を楽しく上達する-名人戦予選③

結局カカリから戦いが続いて、最後の左下隅を打つ
までに50手近くまで進みました。

右した隅の数子を白が取りましたが、黒は外側に
鉄壁を作りました。

白が上辺に開いた手は、黒の大模様を牽制している
のでしょうか。隅よりも大事と見たのでしょう。
左下に打たずに、黒模様が大きくなるのを心配した
手だと思います。

自分なら、目をつぶり、左下に打ってしまいますけど。

黒番は、武宮正樹九段で、白番は剱持丈七段です。

では。