昨日のブログ「連絡よこせ」という書き込みに反応してメールやブログを書いてくれた皆様、ありがとうございます。
この場にて失礼ですが熱く御礼申し上げます。
最近暖かくなりました。
就職活動もだいぶ調子を取り戻し、なんとかなってます。
色々な方々に心配してもらって私自身、本当に申し訳ない思いです。
昨日、説明会に行ってまいりました。
某映像のハードを売る結構みんな知ってる会社の説明会でした。
場所は「辰巳」。
有楽町線の新木場の手前の駅でした。
正直、この会社、文面だけ見てるとすごい楽しそうに見えます。
かなり志望度高いんじゃね~!?くらい思いながら辰巳駅を降りました。
すると
地下から地上に上がるとそこは私が昔住んでいた街並みとまるで似ている世界が広がっていました。
原風景が私の眼前に広がる…
右手には小学校、左手には都営の公団地が密集するベッドタウンでした。
私はまるで異空間に来たかのような感覚に襲われました。
てかこんなところに会社があるのか!?
私はこの風景からどう見ても会社があるような街には思えませんでした。
私は急に悪寒がし、もしかしたらすごいへんてこな会社の説明会に行くのではないだろうかと考え出しました。
いや、しかし朝コピーした地図jには明らかにこの道を歩いていればあるはずだ!
私は狼狽しそうになる自分の精神を必死で押さえ、歩き続けました。
しかし歩けば歩くほど、団地の中に入っていく。
リクルートスーツを着た20代ピチピチボーイが団地の中心で会社はどこだ!と叫ぶ…みたいな。
私は不安の中、歩き続けます。
行けどもいけども団地は続く。
「電車ははし~る電車ははし~る ラン ラン ラララン ラン ラン ラン♪」って言うCM音楽が頭から流れ出します。
私はこの音楽をパロッて「団地は続~く団地は続~く」と心の中で不安を抑えるように歌っていました。
きっと眼球はめちゃくちゃ見開いていたと思います。
地元の商店街の真ん中にあるかもしれない。探せ~!!みたいな気持ちでした。
ミッションインポシブルです。
不安がますます大きくなっていくにつれ、CM音楽すらも効果を失い始めました。
私は次なる手段をと考え、小説を作ることにしました。(頭の中で)
題名は「老婆と就活生」です。
辰巳駅を降りるとそこは、私が過ごした幼き頃の原風景が広がっていた。
私は広がる世界に戸惑いながら歩み始めた。
目的地は会社。
私はリクルートスーツに似つかわしくない街をひたすらに歩いていた。
すると目の前の横断歩道で一人の老婆が座り込んでいる。
肩で息をする彼女を見過ごすことの出来ない私はその老婆を助け起こそうと声をかけた。
「おばあちゃん、大丈夫ですか」
老婆はその声に振り返り、私の顔をじっと見つめた。
そして、私に消えそうな声でつぶやいた。
「やっと見つけた…」
会社、ありました…