私のこの性格の根本的要因が見えたんです。

一番、無縁だと思っていたところだったので驚きました。


私の性格は意外とくよくよするところがあり、でもソトヅラは強い人間を演じます。というかくよくよすることは恥ずかしいことだと考えているため、あまりそんな姿を人には見せません。だから深く親しい関係になった人は意外と弱い人間なんだね、と言います。


でもなんでこんな性格になったんだろうかと考えました。



そしたら意外な事実が…



私は小学校に上がるまで、実は苛められっ子でした。いつも苛めっ子の栗田君に殴られて泣いてばかりいました。
みんなで五人戦隊ごっこしたときも、栗田君が隊長でなぜか私は怪獣役にさせられ、皆に叩かれたりけられたり…

保育園に通っていた私は一日に何度も暴力を振るわれ、泣いていました。

幼心なりに悩んでいました。どうして苛められるのか。
そしたら強い男の子は泣かない、気が強いことがわかりました。

そのことに気がつき、私自身が変わったきっかけは栗田君との戦いからです。

ある日、身長が同じくらいだったこともあって栗田君の前に私は整列していました。
そしたら栗田君が私の背中をおもいっきりつねってきました。
メチャクチャ痛くて「痛いよ、栗田君」と言ったのですが
栗田君は調子に乗ってもっと強くつねりました。
私は今にも泣き出しそうになったとき、苛められない子はどんな子かを思い出しました。

…泣かない子

今でも覚えています。泣かない子は強いんだ!とひらめいたことを。

私は泣くのをこらえました。
でもメチャクチャ痛くて我慢ができなくなった私は栗田君に抵抗するんだと思い、栗田君を逆につねってやったんです。
そしたら栗田君が泣き出しました。


「え!?こんなに簡単に栗田君が泣いた…」


私は強い人だと思っていた栗田君が簡単に泣いてしまったことに驚き、初めて人を泣かしてしまったことへの動揺から

「ごめんなさい」と言いながら結局栗田君より大泣きしてしまいました。(笑)

でもあの時、私の力でも人に影響を与えることができるんだと初めて認識しました。
だって私の力で彼の感情を動かしたのですから…
その感動は大きかったです。私が人と繋がってることを強く経験できたのですから。

嬉しくて仕方ありませんでした。多分家に帰って母親にそれを嬉しそうに話したはずです。

母親は「人を泣かすことは褒められないことだよ。でもお前は泣かないんだと頑張って自分に勝ったことはすごい。今度はそれをもっと素晴らしいことで戦って勝ってみなさい。」


と言われたのを覚えています。

それから私は素晴らしいことで勝とうという意識と、もう二度と苛められないという気持ちを持ちました。

それから小学校にあがり、私は勝つことを強く意識しました。何かに勝てば人に影響を与えられるし、苛められないんだ、と。そして苛められる辛さを知っていたので絶対苛めはしないんだと思いました。

今、私がたまにくよくよするときは、本質が苛められっ子体質だからだと思います(笑)