最近読んだ、「仕事をしたつもり」という本で、普段、意識していることを言語化していたので、
残しておきたいと思います。

この本では、「仕事したつもり」を下記のような状態として定義しています。
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・けっこう一生懸命、仕事をしている
・まわりもそれを認めていて、非難する人はいない
・本人はその行為にまったく疑問を持っていない
・しかし、成果はほとんど出ない

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こんな状態を経験している人は少なくないと思います。

さらに、「量の神話」という内容が書かれている中で、あるケースが書かれています。
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同じ結果を出したのに、
毎晩10時まで残業する人間は「そこまで頑張ったのであれば、この業績でも仕方ない」と
言われ、逆に定時退社の人は「もっと頑張れたのでは?手抜きだ」と叱責される。

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このような状況は数十人が関わる比較的「大規模なチーム開発」で時々、目にする光景です。
そして原因は、「成果に対しての意識・評価」ができていない。ということだと思います。


私達のようなベンチャー企業は、「裁量労働制」を推す企業が多いですが、意識的に「成果」を追って行かないと、「量の神話」に取り込まれてしまうような気がします。

「成果に対しての意識・評価」ということに関して、考える上で、
例えば、こんなことがあります。※チーム開発を対象で考えてます。
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①平日深夜や、休日返上で働いていることで「頑張ってる、オレ」感。
②MTGや打ち合わせが入っている「忙しいぞ、オレ」感。
③色んなことに手をだしまくっている「なんでもできる、オレ」感。

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どの状況も、実際陥ったことがある内容です。

もし、成果を意識しているのであれば、

①であれば、メンバーに深夜・休日作業によってどんな成果がでたか。を言えなくてはいけないと思います。
極論いうと、言えないのであれば、その人はチームにとってマイナス面を大きくだしてしまいます。
しっかり時間内に成果を出している人から見ると、定時に帰ったり、土日に休暇をとっていることへの「申し訳ない」感がでるからです。

実際にそういった声を各プロジェクトのメンバーからもらったことが何度かあります。
なので、成果繋がるかわからないぐらいなら、あまりそういったことを発信することはおすすめしません。

②であれば、何が決定し、その決定がどういった結果(成果)を生み出すかをメンバーに説明できなくてはいけないと思います。
もちろん、会議体には様々なものがあり、一概にいえないですが、ほとんどは何かを「決議」する場です。
何も決まらなかったMTGなんて、「無駄なことをしてませんか?」とメンバーから言われてもしょうがないと思います。

③であれば、ちゃんと最後まで「成果」を追わなくてはいけないと思います。
色んなことに手や口をだすことは、チャレンジという意味でもするべきことだと思います。
ただ、最初だけ関わって、その後はほったらかし。といったケースも少なくないと思います。
手を出したなら、自分が納得するまでやり切ることが重要です。
全部、表面上だけ関わって、「成果」について責任を持てないなら、「期待」が「不信感」へと
いつか代わってしまうと思います。

書いているうちに、話が脱線してきている感じがしてきましたが、、、

仕事をしたつもり = 重要指標を「成果」に置いていない

ということだと、私はこの本を通して改めて思いました。

成果に対して責任を負う。というのは、ものすごく体力と精神力を使うのは間違いありません。

ただ、それを支えあうためにチームのメンバーがいるのだと思います。
チーム開発において、1人で出せる成果など、たかが知れてるので、チームみんなで大きな
成果に向かって引き続き、頑張っていこうと思います。

また、長文になってしまった。。。orz





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