こんにちは。今回は以前、松坂さまからのカップルリポート でも少し触れさせていただいた、O.E.Z(オーバーエクセレントZ)についてご紹介したいと思います。


オーバーエクセレントとは文字通りエクセレントを超えるという意味で名づけられています。エクセレントというのは約90年前からダイヤモンドカットのスタンダードとなっているラウンドブリリアントカットの評価で最高等級のものを指します。


1919年に確立したこのカットが最もダイヤモンドを輝かせると言われてきました。実際に見ていただくと確かに非常に美しいダイヤモンドであることは疑いの余地がありません。ただ、このカットは平面的な光の入射を考慮したもの、いわば2次元的な発想で考案されたものでした。



広島で婚約・結婚指輪を作る小さな宝石店『KOUKI倉迫』店長ブログ-従来のカットは2次元で計算


O.E(オーバーエクセレント)カットはありとあらゆる方向からの光の入射を考慮して発明されました。この理論のベースになっているのは、光の入射・屈折・反射を3次元のモデルで忠実に計算を行うことにより、コンピュータ上に極めて高精度に再現する技術です。



広島で婚約・結婚指輪を作る小さな宝石店『KOUKI倉迫』店長ブログ-O.E.カットは3次元で計算


従来のダイヤモンドは1つの光源からの光を限られた面から反射するのみでしたが、O.Eカットのダイヤモンドは各面の角度を調整して、1つの光源からの光を全面から反射するように設計されています。これによりダイヤモンドの中心から周辺部まで非常に良く輝くようになっています。


また、観察される際に人の頭の影ができることや、人間の視知覚特性まで考慮することにより輝きの強さときらめき感が非常に強いものとなっています。


下の写真はO.Eカットとエクセレントカットのダイヤモンドにレーザー光線を照射して反射光を撮影したものです。


広島で婚約・結婚指輪を作る小さな宝石店『KOUKI倉迫』店長ブログ-O.Eカットとエクセレントカットの反射光比較

左がO.Eカット、右が従来のエクセレントカット

O.Eカットの反射点数が450点に対して、エクセレントカットの反射点数が230点


輝きの強さ、きらめき感、色づきの全てが従来とは別次元の新型カットです。

このカットは日本をはじめ米国、EU他、世界28ヶ国で特許を取得したものです。

いままで数多くのブランドがなしえなかったことを日本の企業が実現したことはとても素晴らしいことだと思います。


O.Eカットのダイヤモンドは従来より「Over Excellent」ブランドにて販売されているものですが、今年2月より当店で取扱いを開始したのは通常のO.Eカットの「輝き」、「きらめき」、「色づき」をさらに高めた集大成ともいえるO.E.Z(オーバーエクセレントZ)ダイヤモンドです。これは現時点でのダイヤモンドの到達点とも言えるものです。


広島で婚約・結婚指輪を作る小さな宝石店『KOUKI倉迫』店長ブログ-O.E.Z(オーバーエクセレント)カットダイヤモンド


このO.E.Zカットダイヤモンドは非常に高度な加工技術を必要とするため、現在月産30~40ピースほどしか生産ができません。そのため、このダイヤモンドを取り扱っているのは中国地方では当店のみで、全国でも数社にとどまっています。


まだまだ多くの入荷は困難な状況ですが、現在店頭にも実物を展示していますので、実物をぜひご覧いただきたいものです。皆様一目で違いをご理解いただけています。その輝きは感動モノです。