お坊さんといえば、お葬式や法事など、亡くなった方のために存在するようなイメージがあるのではないでしょうか。
私も真言宗のお寺で修行し、高野山で僧侶となるべく最終的な伝法灌頂というものを受けた、いわゆるお坊さんです。ただし、組織には属さずフリーランスで活動しています。
私の考える仏教は、多くの人がイメージし、また、他の僧侶が考えるものとは少し違っています。
私が修行し、僧侶となって思い至ったものは、仏教とは、この世にあるエネルギーとあの世にあるエネルギーのためにあるものだということでした。
エネルギーとは、命や魂、霊といった言葉に変えても構いません。
時空を越えたエネルギーのために行動する人。それがお坊さんだと思うのです。
死後の世界については、いろいろな考えがあります。しかし、それを実証することはできません。
全ては、仮説です。
お坊さんは、死後の世界の専門家ではなく、死後の世界について、それぞれに仮説を立てるにすぎないのです。
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