前回ちらっと触れました、蓮のお話です。
おともだちのさっちゃん撮影。 今年の蓮です。素敵なphotoいっぱいのブログはこちら
遠い昔になりますが…
ある夏の日、大好きな絵の先生にくっついて
初めて蓮スケッチに行きました。
到着した蓮池は…
なんしか暑いしー。
蓮の集団ってなんや不気味。。
日焼けいややわ~。UVクリーム、効くやろか??
かっちょええ男子…もちろんおらんし。。
などなど。。
描く気ないぞモードてんこもり。
とりあえず鉛筆を握り線を引き始めたのですが…
扇子、または楕円に見える葉のかたち。。
裏、表がひっくり返り、波打ち踊り
くねる茎のなだらかカーブ。。
…の上には娑婆を傍観するよな涼しげな花
…から はらりと覗くシャワーヘッド
…のようなしべは宇宙の縮図?!
見るほどにおもしろく。
描き始めたら止まらなくなりました。
背の高い蓮を
長く勢いある線でぐいぐい引くのも気持ち良く。
大判ケント紙からはみ出して現地で2枚つないだり。
四つ切り(←私のスケッチ定番サイズ)に全体図を描いたり
花だけ超アップで大きく描いたり
たまに蓮に話しかけたり(←アヤシイ…(^_^;))
すっかり蓮スケッチの虜に?!
蓮の花弁がくるくるまわりながら増えていったらどうなるだろう?
……と妄想してできた日本画
熱帯ジャングル(行ったことないけど…)さながら
蒸した息苦しさの中
思い出したように吹く風に
葉がざわっと音を立て
おいでおいでと手招きするよな。
花びらがあおられて
中心から不思議な光が放たれるよな。
暑さも手伝って妄想の世界。
熱中症で朦朧の世界…←実話(^_^;)
水彩紙にガッシュ(不透明水彩)で下地塗り。岩絵の具で仕上げました
当時は若かったので(^_^;)かなり蓮池に通いました。
よく行った万博公園の日本庭園では
早朝観蓮会といって朝6時から開園してくれる日もありまして。
そこは素晴らしいカメラを抱えた「もと男子」のみなさまの群れ。
椅子にこしかけ画板広げる私に
「ちっ!!」
っという声までは聞こえなかったけれど、じゃまじゃまオーラ大全開。
身を縮めるような思いで描いたことも
自分の撮影が終わったおじいさま…いえ、「もと男子」さまに
相当昔の初恋話を長時間おうかがいするはめになったのも
今は懐かしい真夏の昼の絵物語でございます。。。
そろそろお盆も終わり。。
日暮れもちょっと早くなりました。
ほんの少し 逝く夏が惜しいような気持ちになるのは
このところのお天気が曇りがち、雨混じりだからでしょうか
とはいえまだまだ残暑は厳しく長く。
体調など崩されませぬよう、どうぞご自愛のほどを。
ではでは。。
お読みくださってありがとうございました
mayura