#64.リハロ (2016.02.22リリース「反響定位」収録)


長いトンネルを抜ければ  そこに僕を待ってる人がいる
もうすぐ会えるよ   抱きしめに行くよ  ハロー

「次は君の番だよ」って  どこからか僕を呼んでる声が
聴こえて目を覚ましたんだ  眠い目擦りながら起き上がる

「今度はどのお母さんがいい?好きな人を選んでいいんだよ。」
世界を上から見下ろせる場所で  誰かが僕に尋ねる

  あぁ  そうか  僕は前の旅を終えて  また今から新しい旅が始まるんだな

たくさんの人を見たんだ  たくさん悩んで  考えて
そんな時  あなたを見つけたんだよ
今度はこの人と一緒に想い出をいっぱい作りたい
なんとなくだけど  そう想ったんだ

悩んでる最中  誰かは続けてこう言ったんだよ
「後悔だけはしないように、よく考えて決めるんだよ」
「この先何があったとしても、自分で選んだこと 忘れないで欲しい」

「この人がいい」って僕はね  たったひとり選んだんだ
すると誰かは  僕に尋ねた
「喜びも二倍になるけど、君もこの人と一緒に苦労することになるだろう」
「それでもいいのかい?」

つらい時でも笑顔忘れず  どんな時でも明るく振舞い
でも  ひとりになるときにだけ見せる  悲しい瞳に胸がぎゅっとなる
だからこそ僕がそばに行き  幸せをあげたいって想う

あなたが生きてるって事  間違いじゃないって伝えたいから

誰かは言うよ  「解った」
そしてひとつのドアを開いた
頷いて  僕は歩き始める
振り返らずに行くよ  まだ見ぬあなたのこと  僕は
幸せにする為  トンネルを進む

暗闇の中  あなたをずっと近くで感じてる
楽しい時は僕も  一緒に踊る
悲しい時には  僕も  一緒に泣きたい気持ちになる
おんなじ想いを  分かち合える  

もうすぐ会えるよ  抱きしめに行くよ  ハロー




YouTubeで聴けます






着想を得たのは、「かみさまとのやくそく」という映画でした。

胎内記憶を持って生まれてくる子供達のドキュメント。

映画を観たわけでもまだなかったのに、そのテーマに完全にこころを奪われ、まるで他の何かの力が働いたようにこの歌を書き始めていました。


その後、監督にこちらからメッセージをしたところ、暖かい返信をして下さり、

映画の上映後に、ギター一本で生演奏させてもらうという素晴らしい機会を頂くことが出来ました。




この歌によって、また沢山の人と出会うことが出来た、自分にとって大きな意味のある歌です。


俺自身、本当にこの通りだったらいいな、と想っています。

俺がこの人を幸せにしたい

そんな一心で母親を選んだと想いたい。

そんな気持ちで会いにきたのなら、少しは喜んでくれたかな。

あまりに何の恩返しも出来なかったこと、やっぱり何処か悔しい。

今の自分なら、少しは何か出来たのかもしれない
そう想うことが、よくあります。


でも、こうして歌にして、沢山の人に何かを感じてもらえたこと

それ自体が、俺なりの恩返しなのかもしれない。


母親が子供を抱きしめているのではなく、
子供が母親を抱きしめるために産まれてくる

この歌を書いた後は、そう見えるようになりました。


反響定位のラストを飾る一曲。

これからも歌い続けていきたい。



■反響定位




#1.ことばを知りたい
#2.ココロイド
#3.ブルーエストマンデー
#4.P.O.M
#5.115
#6.Hit Me Silly
#7.Standing by your bedside
#8.人間エントリーシート
#9.空鳴き蝉
#10.かさぶた
#11.いただきます
#12.リハロ

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