「脾胃虚寒証」
〈消化性潰瘍・慢性胃炎・神経性胃炎〉
しくしく続く胃痛。
温めたり、手でさすると楽になる。
食べると痛みが軽減する。
食べ過ぎると痛くなる。
胃の裏側の背中に冷感がある。
夜間に痛むこともある。
大便が、
軟便下利だったり、
硬くコロコロだったりする。
こんな病証の漢方薬は、
《理中湯》から、
辛熱である干姜を除き、消津を防ぐ。
そして、
丁香で、温中開胃とし、
降香で、祛瘀止痛とし、
陳皮で、理気化痰和胃とする。
《人参・白朮・丁香・降香・陳皮・甘草》
もし、
大便が漆黒く或いは黒い血便が混じる場合は、
「気虚不能摂血」
白朮・降香を除き、
人参を倍とし、
田七・烏賊骨を加える。
漢方薬は、
病証や病状によって、
同じ病名でも、
さらに必要な生薬を加え、
不必要な生薬を除くことで、
最適な漢方薬にする事ができます。
胃腸は、
口から入る食を受け、
消化吸収し、
気血に化生するための大切な臓腑です。
どんなに良い物を口から納れても、
胃腸の働きが弱っていると元気が出ません。
胃腸の快復は、
安心安全に漢方薬で改善しましょう。
ご相談ください。