外科医の失敗は
外科医にとって、ある意味、失敗は”死”に直結してしまいます。
そんな過酷な環境で名医は、どのように患者やその家族と向き合っているのか。
「失敗したときには、すぐ患者さん、家族のものにいって、「私の責任です、すみませんでした」って頭を下げて謝るそうです。誤魔化したり、自分が正しかったという姿勢でいると裁判となる」とのことです。
外科医ほどではないですが、私もなかなか成果が上がらないケースもあります。そのときに、「自分は正しいことを行った」みたいな態度でいると孤立した状態になるので、素直に「自分の力が及ばないばかりに申し訳ない」と謝ります。
人間、誰でも失敗します。その時に、正しい対処を行うことが重要です。対処しないと誰もあなたのことを認めずに孤立していくことになるでしょう。
失敗は「した後」が大切です。ここから、本題となる失敗をチャンスに変える対処法を紹介していきます。
1.すぐ上司に報告する
2.重要度の高い対応をすぐに行う
3.失敗の経緯・原因・再発防止策をまとめる
4.失敗をまとめた内容を全員に共有する
5.再発しない仕組みを作る
1.すぐ上司に報告する
失敗したらすぐに上司に報告し、指示を仰ぎます。
すぐに報告することで、失敗を軽減することができます。
ここでどのくらい早く報告をするかによって、その後の問題の大きさが変わってきます。
2.重要度の高い対応をすぐに行う
失敗してしまったのなら、重要なものから、すぐに対応していかなければなりません。
失敗した時には対応の早さは重要になってきます。すばやく正確で丁寧な対応を行えば、失敗によって被害を被る方も怒りが収まるかもしれません。
3.失敗の経緯・原因・再発防止策をまとめる
直近ですべき対応を終え、時間的に落ち着きが出てきましたら、今回の失敗についてまとめましょう(気持ち的には落ち着かないとは思いますが、ここの過程がとても重要です)。
ここでしっかり失敗についてまとめるかどうかで、失敗を失敗で終わらせ、自分への信頼を落としたままになるのか、プラスに転換できるチャンスにするかが変わってきます。
下記をまとめておくと良いでしょう。
- 起きた失敗の事象
- 原因
- 対応済みのこと
- 再発防止策
まとめておくことは自分のためにはもちろん良いのですが、全体最適を考えて上司やチームメンバーにも共有しましょう。
4.失敗をまとめた内容を全員に共有する
自分の失敗を公にするのは少々勇気のいる行動ですが、ここで今後の信頼度が変わってきます。
なにか失敗や問題が起こったら、それをチーム全体で再発させないようにアクションを起こすことが最も重要です。
5.再発しない仕組みを作る
上司やチームへの共有も完了したら、次は再発防止策を構築するアクションを取りましょう。
もし可能であれば、再発させないために仕組みで解決しましょう。
ここで注意すべきなのは、不注意から失敗をしてしまった時の再発防止策として挙げられる「ダブルチェック」ですが、ダブルチェックはとても効果的な策と言える一方で、どうしても人為的な策であるため、漏れが出てしまう可能性があります。
できる限り、プログラムを組んで仕組みを構築しておくか、そもそもの作業自体のオペレーションを変えるなどして、仕組み化することをおすすめします。
最後に自分を許してあげること
自分を許すことは「自分に甘い」ということではありません。精一杯失敗後の対応を行ったのですから許してあげましょう。
ここで自分を許すことができる人は他の人が失敗したときにも冷静に対応でき、許せる人です。
「失敗したことを忘れる」とは違い、失敗したことを覚えておき、それを覚えておき自分を責めないというのが、自分を許すということです。
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