月夜の出来事 - 今村幸治郎 -

月夜の出来事 - 今村幸治郎 -

音楽と文学をこよなく愛し、とっても温かく、優しく、
ユーモアであふれていた愛すべき
色鉛筆画家今村幸治郎 (1953-2018)。
彼の日々の想いや考えを綴ったブログ 月夜の出来事。
現在は幸治郎の甥にあたるたかちゃんの協力のもと
息子である今村 遊が更新しています。

2007/01/11 23:50 に今村幸治郎の綴ったブログです。

 

 

 

GSが好きだ。免許を取ってから,始めて2CVを運転していた頃、それはそれは、楽しい日々だった。もちろん,始めて,何処へでも行ける,自由を手に入れた訳だし、第一、2CV自体にとても満足していた,毎日だった,毎日が新しい発見があった。その乗り心地は今の,といっても,チャールストンモデルなどとは比べ物にならない位ソフトだったのです。僕のカエルの様な,グリーンの1975年型、2CVにはかろうじて,前輪のみではあるが、慣性ダンパーが付いていたのです。かろうじてと言うのは,その前年のモデル、1974年型には4輪に慣性ダンパーが付いていたし,以前カー・グラフィックで長期テストに取り上げた,1980年モデルには既に慣性ダンパーが見られないからです。僕はグリーンの2CVで,毎日わざと,うねる様な道や,段差のある道を走って楽しんでいたのです。2CVの乗り心地に満足していたのです。その僕の目の前にオレンジ色のGSが現れたのは何時頃だったでしょうか、そのオレンジ色のGSは内装の色までオレンジ色でした。家の前に,オレンジとグリーンのシトロエンが止まっていました。あまりこんな色の車の取り合わせはあの時代にはありませんでした。それから、グリーンの2CVはフレームが腐って走れ亡くなるまで、に250000キロも走りました。GSは何台も乗りました。1015CCエンジンのものには乗りませんでしたが、1220CCエンジンのクラブと,パラスは,何台かのりました。その乗り心地は、CXとも、DSとも、SMとも違うものでした。もし,首都高速を元気よく,気持ちよく走るとなると僕はもちろんGSを選びます。GSの乗り心地は僕の体が覚えているのです。今でも時々、GSに乗りたいと思います。シトロエンの乗り心地って、時に,夢に見ることがあるのです。その時には、GSなら、ちゃんと、GSの乗り心地であるのが、不思議です。もう,僕の体の芯まで、しみ込んでしまっているのでしょうね。
 ところで,昔は、GSがこっちへやって来ると,200メートル先からでも,GSと解ったものです。CXは形が似ている様でいて、遠くから見ても全然違いました。大したものです。今では,C4とかC3とかの問題ではなく、シトロエンでさえ,20メートル位まで来て,なおかつちゃんと,シトロエンのダブル・シェヴロンを見ない事にはシトロエンとは言えなくなって来ているのです。それを考えると、なんとまあ個性的な車だったのでしょう、GSは・・・・