推計5千人と言われています。

 

「推計」なので、その5千人が誰なのかはわからないんです。

 

というのは、でも高次脳機能障害~子どもも大人もイラストで学ぶ病気や障がい~の最後の方をご覧ください。

「1000 人に4人くらい」で「*東京都の調査(2008年)をもとに推計 実際には、もっと多いとも言われています」ということになるんです。

 

さいたま市の人口は134万人ですから、「1000 人に4人くらい」というと、5,360人ということになります。

 

推計で算出した数字ですから、「5,360人は誰か?」と聞かれてもわからないんです。

 

宮崎県さんは一歩進んだ推計値を公表しました。

 

この記事によれば

県はこれまで東京都の調査結果を基に4200人と推計していたが、今回の調査では約1・7倍になった。

ということなんです。

 

東京都さんの調査結果から推計するのではなく、独自に調査推計を行ってみたら、東京都さんの調査結果からの推計値の約1.7倍の7,054人いるだろう、ということになったわけです。

 

あくまでも仮にですが、宮崎県さんの「1.7倍」で計算すれば、1000人に6.8人、9,112人もいるんですよ!!!

 

宮崎県担当者さんは「退院後に高次脳機能障害と気づくことも多く、実際にはもっと当事者がいると考えられる。調査で出た課題を踏まえ支援体制を築きたい」と述べたそうです。

 

また、実態調査を求めてきた「みやざき高次脳機能障がい家族会あかり」の飛田洋会長さんは「他の障害と比べて県の予算や人員が圧倒的に少ない。調査で終わらず体制を拡充してほしい」と求めているそうです。

 

「見えない障害」の高次脳機能障害。

 

自分が高次脳機能障害当事者だってことを知らないで困っている人はたくさんいるんです。

 

推計約5千人と言うのは、もうやめて新たな支援策を検討しませんか?

 

今日は、ちょっとキツめの記事ですが、この現状、どう考えますか?