こんばんは。大林です。

先週、京都で保育業界用の研修に参加してきました。

その中で子供たちの体の発達についての講義がありました。

山梨大学の中村和彦先生の講義です。

実は乳幼児期の体の発達は脳の発達や情緒面の発達、

更に小学校に上がった時の基礎学力と非常に関係があります。

私もこの話題について、学会で発表したことがあります。

経験された方が居ると思いますが、

1歳半検診の時に積み木を積みます。

これは、脳全体の発達を見ているので、積み木が積めないと

もしかすると、言葉の発達がゆっくりかも知れないと言う指標になります。

もちろんそれ以外に体の運動能力等もチェックしています。

0歳の時にハイハイを始めると、できるだけ段差のあるところで、

遊ばせてあげるように私は薦めています。

理由は、体を動かすと脳が活性化するからです。

これは大人でも同じことが言えます。

時間のある方は、クライミングやアスレチックで遊んで見て下さい。

意外に頭を使うことがよくわかると思います。

講義によるとボールを投げるという動作にもいくつか段階があり、

1)始めは両手で下から水をすくう様にボールを投げる。

2)ボールを投げる時に、投げる手と同じ方向の足で踏み出す。

(例:右手で投げる&右足で踏み出す)

3)ボールを投げる時に、投げる方と逆の足で踏み出す。

(例:右手で投げて、左足を踏み出す。)

つまり最終的には体の軸を斜めにすることによって、
バネを使いボールをより遠くに投げることが出来る様に発達するということです。

なるほど・・・と思いました。

一度皆さんも周りの子どもを見てみて下さい。



中村和彦先生の著書


「子どものからだが危ない!―今日からできるからだづくり 」

「運動神経がよくなる本-「バランス」「移動」「操作」で身体は変わる!」