サムネの画像は以下の記事からです。

 

Facebook hit with antitrust suits that seek to 'unwind' Instagram, WhatsApp acquisitions - MarketWatch

 

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昨晩のNY株式市場は、ずるずると下げ始めていました。

ブレグジットで下げているのか何なのかわからなかったのですが、その後フェイズブックを独禁法で提訴するという会見がありまして、この会見を事前に知っていた人たちが売っていたのかと思ったりしました。

といいますか、自分だけが知らなかったのだろうと思います。

 

昨晩の下落は、どの株のチャートも加熱していたので、調整になるいいきっかけになればと思っています。しかもチャート的にも非常にいいところまで来ていると思います。

 

そこで、どの辺まで下げそうなのかということを、S&P500とNasdaq100のチャートを見ながら考えてみようと思いました。

 

そして、最後にもう一度季節性を見て、今回の下げは年内最後の買い場になるかもしれないということも、おさらいしてみようと思います。

 

目次
🟨過去最大級に過熱していた株式市場に冷や水
🟨季節性の復習
🟨今回のまとめ

 

🟨過去最大級に過熱していた株式市場に冷や水

過熱していて、いったいどうしたら調整するんだろうかと思っていたところに、独禁法で提訴するとの会見で株価が下げ始めました。

 

押し目を買えるチャンスが来たと思えば非常にありがたいことなので、悲観せず、下げてくるのを期待したいと思います。

 

ということで、S&P500とNasdaq100のチャートを見てみようと思います。

 

🟥S&P500の日足チャート

 

 

上のラインは、2018年の高値から引っ張て来ているなんちゃって抵抗ラインで、いくつかのポイントがヒットしているので、もしかすると意識されるかもしれないという意味で引いているだけです。

 

今回は、少し突破しましたが、まだ抵抗線のあたりを動いているので、上に行くとも、一旦押してくるとも、まだ何とも言えないところです。

 

下のバーは200日線との乖離率を示していまして、これが、直近で最大です。もしかすると過去最大かもしれません。

 

直近で最も乖離したのは、2018年の1月の高値で、その時14%の開きがありましたが、今回は、17.5%も乖離していたので、さすがに行き過ぎ、持続不可能な買われ方をしているので、常識的には調整するところと思います。

 

最近の動きからすると、100日線近くまでの調整があって上昇しているので、今回も同じように押してくるかどうか注目しているところです。

 

🟥Nasdaq100の日足チャート

 

 

最近はS&P500と同じで100日線を意識しているように見えます。

日足ではわかりにくい、今の買われすぎレベルを週足で見ることにしてみます。

 

🟥S&P500の週足チャート

 

 

一応チャネルも入れてみました。

厳密には、並行チャネルというのは、ログチャートに入れるべきだと思いますので、あとで、ログチャートに同じようにチャネルを入れてみることにします。

急落部分を無視して、チャネルを引くと何となくいいところに来たのかなという形になっています。

 

それよりも重要なのが、チャートの下のバーです。これは週足にしましたので、52週線との乖離率になっています。

 

✅2018年1月:15.3%
2020年1月2月:12.6%
2020年11月:16.2%

 

大きく乖離した後は大きく調整していますので、今回も過熱感を解消する動きが出る可能性はあると思います。それが100日線あたりまでが、妥当なレベルではないかということです。

 

次は、ログスケールチャートにしてチャネルも入れてみます。

 

🟥S&P500の週足ログスケールチャート

 

 

何となく、都合のいいチャネルの引き方をしているなと思われるかもしれませんが、そこはご愛嬌ということで勘弁してください。

 

一応、チャネルを直近の高値を使って引きました。すると4点ヒットしているので、これは、引き続き注目できるラインになりそうです。

特に、2018年9月の高値から引いたラインは抵抗線として使えそうなので、現在タッチしていることを考えると、今は要注意だと思われます。

 

どういう動きになるかはともかく、今は、押してきたときのためにポジションを軽くすべき時ではないかと思われます。

 

次は、Nasdaq100のチャートを見ることにします。こちらもS&P500同様にリニアとログの2つのチャートを見比べることにします。

 

🟥Nasdaq100の週足チャート

 

 

通常のスケールでは直近部分にしかチャネルを入れることができなかったので、異常な上昇ぶりを見てもらって、このチャネルを割り込んだときは、確実に調整方向となります。

 

それがイコール急落という意味でなくて、乖離の解消をする調整に入ってきたと考えます。

 

ちなみに52週線との乖離率は以下になります。

 

✅2018年1月:19.0%
✅2020年2月20.9%
✅2020年8月:32.9%
✅2020年11月:25.3%

 

かなりの過熱感です。

 

次は、ログチャートを見ることにします。

 

🟥Nasdaq100の週足ログスケールチャート

 

 

ログにすると、おおむねチャネル内で推移しているのが見て取れると思いますが、直近の上昇があまりにも大きすぎて、上に突き抜けていることがわかります。

 

チャネル内に収まらないといけないルールはありませんので、これがケシカランということではなくて、過去の動きから考えても、明らかに行き過ぎていることを示しています。

 

こうなっていると、値幅調整が来ることの方が大半なので、注意したいと思います。

特にチャネルの中間線あたりも意識されているようなので、

 

✅押してくる際はチャネルの上限線
✅上限線を割ってくるようだと中間線
✅中間線を割ってくるようだと下限線

 

という流れになります。

 

🟨季節性の復習

もう何度も登場しているので、うんざりしているかもしれませんが、うんざりするぐらいがちょうどいいと思ってもらって、もう一度、今の状況を見てみようと思います。

 

🟥S&P500の季節性

 

 

前にも指摘しましたが、12月の前半に押してくることがあるので、そこが年内最後の買い場と考えています。ちょうど下げてきそうなムードになりつつあるので、チャンスかもしれません。

 

そのあとは、戻して高値を取って年を越すか、高値圏で年を越すのかという流れになると思われます。

 

🟥Nasdaq総合の季節性

 

 

上下に激しく上がってきたことがわかりますが、12月はぱっとしないようです。年内良くて、年末にかけて少し売られるというパターンのようです。

 

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問題は年を明けた後です。

 

今年は、かなりのパフォーマンスを出しましたので、さらに上昇というのは、さすがに無理があるような気がします。

 

2021年は上げ下げしながら最終的にプラスで終わる1年になると予想しています。

 

なぜプラスと断言するのかというと、これはインデックス運用の至上命題だからです。当然、不可能な年もありますけれども、ほとんどありません。

 

それが上の季節性を見れば明らかで、年平均5-6%のパフォーマンスを上げています。ここに配当利回りが加わりますので、年7%ぐらいの運用ができることが統計上示されています。

 

先のことはわかりませんが、可能だと信じるしかありません。少なくとも上昇することは間違いありません。

 

🟨今回のまとめ

チャートを見てもらってわかることは、かなり過熱していること、なんとなくいい水準まで来たのではないかということ、このあたりのことがわかってもらえたと思います。

まとめると以下になります。

 

✅過去最大級レベルに過熱している状態なので持続不可能
✅最近のS&P500とNasdaq100は100日線を意識している
✅12月の下げが年内最後の買い場

✅年明けは上下に動きながらプラスで終わる

 

どうなるかはわかりませんが、押したら反発するのがセオリーなのが株の世界なので、インデックスの押し、個別銘柄の押しは狙っていきたいと思います。

 

ということで、皆さんが大儲けできますように。
ではまた。