小沢一郎から紐解く不倫術
『やっぱり独身の方が金使うんだね。』
電車の中で俺の隣に座っているサラリーマンがそんな事を言い出した
ちょっと気になったので話を聞いてみることにした
女性『今月はけっこう飲みに行っちゃったりしたから節約してるんです。』
リーマン『週末はいつも俺と一緒に居るんだから金はそんなに使わないだろう？』
女性『確かに週末はいつも土田さんと一緒ですけど、平日に付き合いで飲みにいくんです。』
サラリーマンの薬指を見てみると結婚指輪をはめていた
話の流れ的に二人は週末一緒にいるらしい
そして女性は一人暮らし(きっと独身)
これ、不倫じゃね？
俺の脳内がその結論にたどりつくまでに0.2秒とかからなかった
サラリーマンは完全に40代
同僚の女性は若い(推定28歳)
けしからん！！
どうやら女性は生活費の話をしているようだ
女『お昼はパンって決めてるんですよ。そっちの方が節約できるんです。』
リーマン『俺と一緒に居る時くらいは栄養あるもの食べるんだぞ。』
女性『いつも、ありがとうございます。土田さんは奥さんの手料理を毎日食べられて栄養たっぷりですね。』
こいつ奥さんに嫉妬しはじめたぞ！不倫こわい。
リーマン『お前と二人で食べるご飯が一番美味しいよ。できれば今日は家に帰りたくないんだ。』
女性『え、でも今日は早く帰らないとダメなんじゃないですか？』
リーマン『やっぱり今日は帰らない。お前を一人にしておきたくないんだ。』
お前ら！！ここ京浜東北線だぞ！！そーゆーの居酒屋でやれよ！！
そう思ってると女性がリーマンに甘えはじめた！
電車だけに不倫相手に一直線てか？
リーマン『恵比寿着いたらご飯行こう』
ここでリーマンの顔が気になったのでさりげなく見てみた
リーマンは小沢一郎に激似だった
どうして？やっぱり金か。金で純情な女の心を弄んでるのか！！
女性『今日は本当に泊まりでいいんですか？』
リーマン『いや、やっぱりさっきのは訂正させてもらうよ。』
本物の小沢一郎みたいなこと言ってんじゃねえよ！！！！
女性『じゃあやっぱりご飯だけで我慢しておきます』
リーマン『今度出張って言って2,3日家空けるから、その時は一緒に居よう。』
女性『でも私知ってるんですよ？１ヶ月前も同じ事言ってました。』
リーマン『それは事実無根だよ。』
やっぱり小沢か！！
女性『言ったことすぐに忘れるんですね』
リーマン『昔の事は俺の担当外だよ。』
野党の小沢か！！
逆にここまで言い切ると、何故かこのリーマンがカッコ良く見えてくる
小沢一郎似のリーマンでも夜は20代の女性とホテルに行き、ベッドの上では200本安打のイチローになるんですね
政治よりも怖いもの、それは男と女の関係なのではないだろうか
おわり
富士そばの店員に行ってらっしゃいませ、と言われた瞬間
いつも夜勤が終わった後は富士そばに行くんだが、そこには全力おばさんがいる
全力おばさんとは
食券を受け取るときは必ず両手で受け取る
『うどんとそばどちらにしますか？』の発音を必ず噛む
ひどい時は 『うどんにしますか～？』 となげやりに聞いてくる
とにかく何事も全力なおばさんで声が大きい
お客が食べ終わると必ず 『いってらっしゃいませ～』 と見送る
死にそうなおじいちゃんにも 『逝ってらっしゃいませ～』 と言って見送る
ちょっぴり不謹慎なおばさん
しかしきっと全力なのだろう
老人や車イスのお客にも 『いってらっしゃいませ～』 とおかまいなし
不謹慎だ。
『このおばさん、食い終わった客に行ってらっしゃいませって！言うのはいいけど人選べよ。』
とか思いながら蕎麦を食べていた
すると入口から杖をついた白髪混じりのおじいちゃんが店内に入ってきた
入ってきた瞬間そのおじいちゃんは杖を段差に引っかけて転んだ
それと同時にサラリーマンが店内から出ていった
全力おばさん『行ってらっしゃいませ～』
いや、おじいちゃん本当に逝きそうですけど！！
でも、その杖をついたおじいちゃんカツ丼頼んでた
胃が若い
そしてついに俺の番がきた
食器を片付けて店内を出ようとする
きっと物凄い行ってらっしゃいませ～が来るんだろうな、と思いワクワクしていた
すると後ろから
『ガシャァァァアン』
と音がする
振り返ってみるとおじいちゃんがカツ丼を目の前にして倒れていた
全力おばさん『行ってらっしゃいませ～』
えぇ！！このタイミングで！？
そんな光景を見ていたらある謎かけを思い付いた。
富士そばとかけまして
倒れたおじいちゃんと解く
その心は
どちらもコシが弱かったです
おわり。
台風15号の影響
台風15号が直撃し昨日の関東地方は悲惨だった
都会の木々は倒れ、電車もほぼ全線が運休見合わせ
帰宅難民があふれかえり都内の駅は異様な光景にみまわれていた。
そんな中、俺の携帯にメールが入る
2011/09/21/ 17:1937
母
だいじょうぶか 埼玉直撃だからむりすんなよ
母からのメールだった
普段あまり俺の行動に感心を示さない母
一人暮らしをしてから何かとマメにメールをよこす事も多くなった
まだまだ息子が心配な母親なんですね。
しかし、忙しかった俺はメールを放置
1時間後また母からメールが来た
2011/09/21 18:45:12
母
死んだか。
生きてます！！！！
俺
『生きてるよ』と返信してみた
すると電話がかかってきた
俺『もしもし？』
母『お父さんが帰宅難民で帰ってこないのよ』
帰ってこない理由がアバウトすぎるだろ！！
俺『あ、そうなの？渋谷とかめちゃくちゃ混んでるみたいだから仕方ないんじゃない？』
母『でも、お父さんは車よ！』
俺『道もめちゃくちゃ混んでるみたいだよ。渋滞だって。とにかく俺は大丈夫だから心配しないで。』
母『お父さん死んだの？』
死んでねえよ！！！
俺『だから、道が混んでるだけでしょ？そのうち帰ってくるよ』
母『だってジャスコに居るのに電話出ないっておかしいでしょ？』
ジャスコに居るのかよｗｗｗ
もう台風とか関係ねぇよそれ！！！！
俺『買い物くらい集中させてあげろよ！じゃあ俺は大丈夫だから切るよ』
ガチャ
どうやらおかんの頭にも台風が直撃したらしい
おわり