【怒りを表にあらわさない】

相手のペテンに気がついても、あからさまな批判は避ける。

相手からバカ呼ばわりされても、怒りを表にあらわさない。

こういう態度には、つきない味わいと限りない利点がある。

 

中国人はむかしから、「喜怒ヲ色ニ形ワサズ」を、指導者たる者の重要な要件とみなしてきました。

喜びはともかく、怒りや不機嫌をすぐ顔色に出すようでは、それだけでただちに指導者失格のレッテルをは

られるのである。

なぜなら、どんな不利な状況、不可解な場面に遭遇しても、泰然と構えている態度には、洪自誠の言う

ように、「無窮ノ受用」(限りない利点)があるからでしょう。

日本の近年の政治屋に最も必要な要素の一つではないだろうか。二枚舌、三枚舌を平気で乱用して恥と

も思わず、都合のいい時だけ民間調査の数字はこうですなどと平気でおっしゃる。

志や、人間としての最低限のプライド、思いやりを持たない政治屋が多すぎるということに、国民はと

っくに気が付いています。

そのことに気が付いていない政治屋連中が国を動かす立場にいるという事が、今の見本の最大の悲劇で

す。

国外から見れば、最大の喜劇に見えるでしょう。日本人として本当に情けないと感じます。

これは、NHKをはじめ、多くのマスコミ報道にも言えていることでしょう。