【わずかな施しでも】

せっかく大金を与えても「ありがとう」の一言すら聞けない場合もあるし、いちど飯を恵んだだけで、一生感謝される場合もある。

思いやりも、度がすぎれば反感を招き、わずかな施しでも、心から喜んでもらえることもあるのだ。


「戦国策」によれば、戦国時代、中山(チョウザン)の国王は、わずかスプーン一杯の怨みで国を失い、一壺の食物を恵んだだけで勇士二人の助力を受けることができた。かれはこう言って嘆いたという。

「わずかな施しでも、相手が困っているときにすれば効果はてきめん。ささいな怨みでも、相手の心を傷つければ、手ひどい報いを受ける。


人間という生き物は、自分の気がつかないところで、人知れず相手を傷つけている時もあると思います。

そして思いもよらない災いを招くことがあります。気を付けなければいけませんね。