【古い友人を大切に】

 

個人的な恩を着せるよりは、正しい意見に味方したい。

新しい友を求めるよりは、古い友人を大事にしたい。

売名行為に走るよりは、目立たぬ貢献を心がけたい。

奇行を売りものにするよりは、ふだんの行いを慎みたい。


古い友人を大事にするという点では、「論語」に、「故旧ハ大故(タイコ)ナケレバ、則チ棄テズ」という有名な言葉があります。

周代の名補佐役、周公旦(シュウコウタン)が、わが子伯禽(ハクキン)をいましめた言葉として今に伝えられています。

自分の上り坂の時も、不遇な時もすべて知っている古い友の一人や二人ぐらい居ないような人は、信用できないとも言えるのではないでしょうか。そう解釈すると、自分の戒めにもなる厳しい教えとも言えるでしょう。