「帰郷・・・鉄の沈黙の章」浅田次郎(単庫本・・・P82  集英社出版)

 

「お前も科学者のはしくれなら、人殺しの機械をこしらえた分、いずれは人助けの機械を造らにゃならんぞ」と。

 

 

これら時代背景の小説関係を読むと、上記と似たような表現の文章に出くわすことがある。

 

今の子供たちは、生まれた時から身の回りには品物が溢れ、食べ物にも好き嫌いを言いながら、口に入るものは何でもあり「飢え」などは

 

想像も解かない環境に育っている。

 

そして不可実な情報過多の環境で困惑さえ抱いている。

 

これは大人の世界でもそうであるが、年齢に関係なく判断するフィルターを持っていないと、思わぬ犯罪や悲劇をもたらすことになる。

 

そんな時代に生きている私たちは、近未来の子供たちに対して、どんな希望(使命感)を持たしてやることが出来るのか。

 

よくよく考えなければならない命題ではないでしょうか。

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