「桜ほうさら」宮部みゆき(単庫本下巻・・・P116 PHP文芸出版)
「些細な、つまらぬことで嘘をついてはいけない。
嘘は、一生つきとおそうと覚悟を決めたときだけにしておきなさい。
嘘をついてはいけない、という訓話ではなかった。
嘘をつくなら、一生その針を心に食い込ませたまま生きようと思うときだけにしろ、
それほど重大な嘘にしろというのだった。
人は、大なり小なりかわいい嘘をつきながら、生きているものです。
例えば、「いいねえ~ 可愛いよ 流石だ」等々、上げればきりがないでしょう。
ただ、出来れば「嘘をつくなら ~ 」という場面には出くわしたくないものだ
が、そうゆう場面に出くわしたとき、自身を持ってその相手に対処できる人間であ
りたいと思います。
何故なら、自分が生きて行くための哲学を待っていなければ、対処できないと考え
るからです。