中学一年生の時でした。当時石原裕次郎の刑事もの「太陽にほえろ」が大人気の頃で、

あの裕次郎が「太陽の季節」という本を出しているんだってと、何を聞き違えたのか、

ならばぜひ読まなくてはと、買ってきたのが石原慎太郎の「太陽の季節」だったのです。

私としてはとんだ間違いから始まった、キッカケでした。この後にも続きがありまして、

「太陽の季節」が面白かったので、石原慎太郎の本を読破しようと思い、

慎太郎と思って購入した本が、石坂洋次郎の「光る海」だったのです。これも楽しめました。

俗に言う、学校の勉強はビリっケツの方でしたが、こんなことがキッカケで、

特に中国関係の「三国志」「水滸伝」「十八史略」や孔子、老子、荘子、孫子、韓非子等

人物伝や古典を高校卒業するまでむさぼるように読み漁っていました。

おかげで、理系の科目は全然だめでしたが、国語や古典、社会などは勉強しなくても

そこそこできたのを覚えています。

勘違いがキッカケで読書好きになったという笑い話のような思い出です。