$日めくりカレンダー【菜根譚シリーズ】

21節【中途半端な人間】

「知」を超越した達人は、心にわだかまりや偏見をもたない。

「知」以前の愚人は、心に余計な知識をいっさいもたない。

こうゆう人たちとは、ともに学び、ともに仕事をすることができる。

ところが、中途半端に知識をつめこんだ人間は、なまじっかな「知」に

ふりまわされて、憶測や疑惑のとりこになりがちだ。

これでは協力関係を組むことはできない。


例えになるかどうかわかりませんが、

私が雑誌記者時代「よく文章が尽きずに欠けますね」と時々聞かれたことがあります。
自分のなかに一貫したこだわりのテーマを持っていれば、事実を枉げることなく記事書きつずけることができます。
マスコミの業界も、多かれ少なかれ利害関係が記事内容を左右するころがあります。一般の会社と基本は「経営」という面では同じです。取材対象が何であれ、真実をまげない(提灯記事は書かない)を信条としてやってきました。(だから社長とはよく口論し、記事も没にされました)
独立してからの私のペンネーム「出雲 こうへい」には、そんな思いが込められています。