2023年11月22日~12月3日

赤坂RED/THEATER




 

ストーリー

そこは人気小説家・藤澤智彦の自宅のリビング。

担当編集者の末國が

藤澤夫妻の留守中の掃除を頼まれやってくるが、

実はそこには別の思惑があった。

そういうことが大っ嫌いな藤澤が会ってくれるわけがない!

そこで、自分の友達を藤澤に仕立てあげ、

藤澤夫妻がいない間に姉に合わせてしまおうと企んだ。


偽の藤澤を使い計画は順調にいくと思われたそのとき、

急遽藤澤が戻ってきてしまう。

慌てた末國は、本物の藤澤のことを

『藤澤のアシスタント』だと咄嗟に姉に嘘をついてしまった。

そこへ追い打ちをかけるように姉の友達、その彼氏がやって来てしまう。

そして、急遽戻った藤澤にも緊急事態が起きていた・・


嘘に嘘が重なり、いろんな人たちを巻き込んで事態は大パニックに!?

末國と藤澤と運命はいかに・・




 

キャスト

末國 青木滉平


希 田中志奈

角田 野島大貴

神楽/佐藤 長塚拓海

遥 奥田こころ

藤澤絵里 宮原理子


六池 和泉宗兵


藤澤智彦 佐野瑞樹


 

インタビュー

青木滉平

2001年12月25日生まれ、神奈川県出身。

2016年4月に入所。2018年6月から少年忍者のメンバーとして活動中。主な出演作として舞台「空想科学劇『kappa』~芥川龍之介の『河童』より~」、「DREAM BOYS」 シリーズ、「Shakespeare's R&J~R&J/シェイクスピアのロミオとジュリエット~」など。今作が初の単独主演舞台となる。毎週水曜日、YouTube「ジュニアCHANNEL」更新中。


Q1どこか1ヶ所だけ、侵入できることになりました。どこに侵入しますか?


閉園後の“夢の国”。いつも1日遊んだ後に帰りたくない気持ちでいっぱいになるので、こっそり侵入してパークを独り占めしてみたいです。


Q2この場から逃げたいと思った出来事はありますか?


舞台の稽古場。以前出演した舞台ですが、戯曲を題材にした難しすぎて最初の方は逃げ出したかったです。でもしっかり稽古に挑んで、本番を迎えました!


Q3自分が小説家だとして、どんな物語を書きたいですか?


ファンタジー小説。夢の中にいるような話にしたいです。夢の中ならどんな展開にでも出来るも思うので、ワクワクするような話を作ってみたいです。


Q4お客様へメッセージ

『幻のイントルーダー』を見に来てくださりありがとうございます!!初めての主演舞台、僕にとっても、いつも応援してくださっているみなさんにとっても大切な舞台になると思います。殻を破ってコメディに挑戦する、この舞台でしか見られない僕をぜひ楽しんでください!




 

幻のイントルーダー Table Talk A
 青木滉平×和泉宗兵×佐野瑞樹より抜粋

和泉「…何が大変かって、初主演の滉平が大変!(笑)」

瑞樹「そうそう。未國役の青木くんは、本当に大変。」

青木「本番中、ず~っとしゃべってます(笑)。僕も初めて台本を読んだ時、“このセリフ量を覚えるのは大変だ!”って思いました。でも瑞樹さんが「じつはしゃべっていないときの方が大変なんだよ」と教えてくださったじゃないですか。立ち稽古が始まって、その言葉の意味が理解できました。リアクションが大変です…!」

瑞樹「でしょう?」

青木「僕、リアクションな演技の中で苦手な部分だったんです。なので今、稽古場でつけてもらっている瑞樹さんの細やかな指導がとても勉強になっていて。この作品を通して、役者としてのスキルを上げていきたいと思います。」

和泉「素晴らしい向上心!」

青木「笑うことを我慢できなくなる、そんなお芝居ができるように頑張ります!自分の殻を破りたいです。」

和泉「普段は殻、かぶってるの?」

青木「自分で言うのもアレですが、シャイでして(笑)。少年忍者というグループに所属しているのですが、その中でも自ら笑いを取りに行くようなタイプではないです。もしメンバーが観に来てくれたら、末國を演じる僕を見て、すごくビックリするんじゃないかな?」

和泉「いいじゃん。メンバーをびっくりさせようよ。」

青木「ですね!」

和泉「色々口出ししちゃってゴメンな(笑)。」

青木「とんでもない!メンバーと離れてひとりで仕事するのが初めてなので、和泉さんや、角田役の野島さんが話しかけてくださるのがとても心強いです。」

和泉「滉平はアドバイスの飲み込みが早いですよね。」

瑞樹「早いしセンスもある。お芝居3本目でしょ?このまま続けて行けば、どんどん上手くなっていくと思うよ。」

青木「ありがとうございます!」


閻魔様にバレたら地獄行き!?

あなたの「罪」を自白せよ

青木「罪ですか…。ちょっと待ってください。」

瑞樹「選りすぐりのネタがあるのかな?」

青木「いえ、その逆です(笑)。全然思いつかなくて…。」

瑞樹「親の財布から黙っておこづかい前借りしたとか、ないの?」

青木「ないです。」

瑞樹「メンバー用の弁当、他の人の分も食べちゃったとか。」

青木「ないです(笑)。」

和泉「きっと俺らと違って公明正大に生きてきたんですよ。」

青木「あの、ライブの早替え場ってあるじゃないですか。そこにメイク道具とか置いてるメンバーがいるんですけど、それを誰もいないタイミングで勝手に借りて使っちゃたことならあります。」

瑞樹「な~んだ。ウソの出番教えて別のナンバーにも出させたとか、そういう話かと思ったよ。」

和泉「瑞樹さん、それは実体験ですか?」

瑞樹「そういうふざけたことをやってた時代もあったねぇ。井ノ原(快彦)くんを筆頭に(笑)。彼は先輩のコンサートで、頼まれてもいないのに勝手に旗持って客席走り回ったりしてたからね!」

青木「昔はヤンチャだった…って話は伺ったのことあります(笑)。」




 

千穐楽 カーテンコール


本日は幻のイントルーダーにご来場いただき誠にありがとうございます。

ついに今日千秋楽というとこで、15公演本当に楽しかったです。


全員から挨拶貰うので一人一人役名と名前を言うのですが、「理子さん役の…絵里さん役の宮原理子さん」や「田中こころさん」などの言い違いや、「角田役の…まってぇ…えっと…野島大貴さん!」とお名前が出てこなかったりちょっぴりぽんこつさんな滉平くんでした!


六池さん役の和泉宗兵さんからは「初日は滉平座長のことを愛らしいと表現させていただいたのですが、日に日に頼もしくなった」とのお言葉もいただきました。


滉平くんの挨拶の番では「末國役の…青木…」と既に半泣きでした。「苦手なんですぅ」と泣き出す滉平くんに、長塚拓海くんが「笑わせた方がいい?」と和ませる場面もありました。

「初めての主演で、やらせて頂いて、不安なこともたくさんあって。自分のこと面白くない人間だと思っていて、キャストの皆さんに支えられて頑張ることが出来ました。メンバーも応援してくれたり、ファンの皆さんの笑ってくれたり、元気を与えようと思って頑張りこんでいたけど、支え会えていたんだなと思いました。毎日楽しくて、この公演は初めてのことばかりで、楽しい幻のイントルーダーでした。シットコム(シチュエーションコメディーの略)の楽しさが分かったし、伝えられたかなとおもいます。たくさんの拍手ありがとうございます。

皆さんに今日楽しかったことを覚えてて欲しいんです。僕舞台の前とか緊張することが多いんですけど、その時『大丈夫大丈夫』と口に出すと大丈夫なとこが多いんです。」ここで瑞樹さんから「それ志村さんのネタだよ」とのツッコミが…笑  

「だから、楽しかったって口に出して言えば楽しかったって覚えられるかなって。」と会場みんなで「楽しかったー!」ということを提案。「大丈夫だぁーって言うの?」などキャストの皆さんに突っ込まらながらもやることに。「僕が幻のイントルーダーと言ったら『楽しかったー!』って言ってください。映画の予告とかであるじゃないですか、あれ風でいきましょう。


舞台幻のイントルーダー?楽しかったー!!


より1層楽しかった記憶になったんじゃないかな思います。」

「明日から末國じゃなくなる…昨日友達にあったんですけど、その子見に来てなくて、その子に動きコメディーっぽくね?と言われたので今後に支障が出たら…「支障!?」と瑞樹さんからツッコミが笑

一生懸命「好影響?」と言い直す滉平くんでした。「今後もカンパニー?のこと思い出して、思い出し笑いしてください。」

4thは瑞樹さんも初めてだったようで、座長滉平くんは、「どうしましょう…何しましょう…歌ぁ?」と慌てた様子でしたが「演出・脚本・出演佐野瑞樹さんです!」と瑞樹さんの挨拶に繋げることができました。最後は「初コメディー初主演舞台ということで新しい自分を見つけられました。幅も引き出しも増やして頑張ります。」と締めくくました。


 

こももの感想

舞台のセットは藤澤家のリビング

ソファーとローテーブルが置いてあり

後ろにはカーテンがかかっていて

両サイドに観葉植物が置いてありました。

上手側の壁にはインターホンが付いていて、下手側の壁にはドアがありました。

ステージは明るく、ポップな音楽やしっとりとした音楽など様々な音楽がかかっていました。


開演時間になると暗転し、藤澤先生と末國くんが登場し物語がスタートします。

末國くんは初めはいつもの滉平くんに近い落ち着いた様子ですが、物語が進むにつれて嘘がどんどん取り返しのつなかいことになり、普段の滉平くんからは想像のつかない大きなリアクションをするコメディアンな滉平くんを観ることができます。

その可愛さたるや…幻のイントルーダーでしか見られない可愛らしい表情の滉平くんや、大声を出す滉平くんに出会うことができます。

主演ということもあり、セリフがとても多く、大きなリアクションを取ることも多いので大忙しの滉平君ですが、パンフレットでもおっしゃっていたようにセリフのないシーンの演技もとても細かく演じられていました。

胸ぐらを掴まれる滉平くんや、関節技を決める滉平くん、窓に貼り付けられる滉平くんなど、末國くんを演じる滉平くんはとても笑いの要素たっぷりなのですが、肩をすくめる姿や、アドリブに笑う姿など滉平くんらしい可愛い一面も多々あります。

普段と違う末國くんな滉平くんが多い中で、そんな滉平くんらしい姿を目にするとキュンとくるものがありました。

個人的に毎回ツボなのが、偽藤澤先生役の角田くんが末國くんにいい感じの飲み会をセッティングしてもらう時に条件として「自分よりイケメンや高収入、高学歴の人は呼ばないこと」と「好きな女の子が被ったら末國がに身を引くこと」を条件として提示するのですが、それ…末國くんは角田くんよりイケメンじゃないし、高学歴じゃない前提なんだ笑 と角田くんの人柄が垣間見えて面白いセリフだなと思っています。あと滉平くん低身長もいじられてて可愛らしかったですね。

滉平くんがソファーに偉そうに脚を組んで座るシーンでは、滉平くんの脚の長さを感じましたね…ほんとスタイル良いですね。

物語の感想はこんなところでしょうか。


私が拝見したカーテンコールでは全て、代表で挨拶するキャストの方を忘れてしまっていた滉平くん、キャストの皆さんにつっこまれながら「今日の挨拶は…えっと…誰でしたっけ…。」と戸惑う姿は愛くるしかったです。

また、そのような場面からもキャスト陣みなさんとても仲が良いのだなと感じることができました。

仲の良さが、絶妙に面白い間を生んだり、面白いテンポでの物語の進行に繋がっているのだろうと感じました。

私は、コメディー作品を拝見するのは初めてだったのですが、劇場のみなさんと笑いを共有するのはとても楽しい時間でした。

また、作品の雰囲気もありますが、滉平くんがとても楽しそうに演じられているのがとても印象的でしたし、経験を重ねたこともあってか、過去の作品の中で一番緊張していないように見えました。(実際は緊張していても、手の震えなどがなく隠していたのだとしたら、それも大きな成長ですね。)

生き生きと末國くんを演じる滉平くんはとてもかっこよかったです。

また、舞台の上で楽しそうにお芝居する滉平くんに会う機会がすぐ来ますように…💫



追記:千穐楽の当日券に当選したので千穐楽の滉平くん可愛かったポイント等を追記させていただきます。


1番最後列から観劇していたので、パンフレットを開いている様子を後ろから見ていてのですが、改めて滉平くんのファンだけではないのだなということを実感できて、滉平くんの良さがこの公演を通してたくさんの方に伝わっていると嬉しいなと思いました。

また、スティッチをカバンにつけている方や、ディズニーのグッズを身につけている方、髪の毛をピンクに染めている方も多くいて、滉平くんのファンもたくさんいるんだなぁと感慨深くなりました。


幕が上げてすぐの藤澤さんに「うるせぇな」と言われて首をすくめる滉平くんがとても愛らしかったです。

また、セリフが回を重ねるごとに自然になっていって千穐楽は1番笑い声が大きかったように感じました。

滉平くんはクリーム色のスーツ姿に若草色のネクタイをしているのですが、そのネクタイが割と暴れん坊で今回の公演でもぴょこんとジャケットから飛び出すシーンがありました。それをさりげなくお芝居の中で直す滉平くんがかっこよくて素敵でした。ネクタイで藤澤さんを叩こうとするシーンもあり、その後するするとネクタイを締める仕草がまぁイケメンさんですこと!

神楽の登場シーンアドリブはヘブンズタイム(イナズマイレブンの指パッチンで時を止める技だそう)でした。滉平くんも真似して指パッチンするのですが時は止まらず…可憐で可愛い指パッチンの音だけが劇場に響き渡っていました笑

千穐楽ということで、お客さんもキャスト陣も熱量マックスで、アドリブも多かったし笑い声も大きく、全体的にとにかく熱量の高い公演でした。


私自身は1公演しか当選していなかったのですが(『kappa』やR&Jに比べて圧倒的に当選数が少なく人気が高いのだととても嬉しかったです)あまりの面白さに当日券に3回ほど挑戦させていただき、追加で千穐楽を含む2公演入らせていただきました。

こんなに何度も観たいと思った舞台は初めてで、とても大好きで大切な作品となりました。

出会わせてくれてた、滉平くん、そして佐野瑞樹さんありがとうございました。

青木滉平くん、WBBそしてカンパニーの皆様の今後ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。


▼舞台「幻のイントルーダー」公式サイト