「死んでしまえ!」 | 自律神経専門 西宮 癒心体パトマ

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「死んでしまえ!」

 

こんにちは、パトゥマです。

いきなりこんな言葉からのスタートでごめんなさい。
 
この「死んでしまえ」という言葉、母が過呼吸で苦しんでどうしようもなくなって、
助けを求めて当時かかっていた漢方医に私が電話をした際に、最後に言われた言葉でした。
 
 
 
ある朝突然、母の部屋から呻くような声が聞こえてきました。
私は出社前で、忙しく準備をしていたのですが、弱弱しい声で私の名前を呼ぶ声がしたので母の部屋に行ってみると・・・
 

全身の痛みで起き上がれなくなっている母の姿がそこにありました。
 

あまりに突然のことで驚いた私は、急遽会社を休み、母を病院に連れて行きました。
とにかく全身に無数のガラスの破片が刺さったかのような痛みがすると訴え、どこに連れて行って良いかもわからず、とりあえず救急車を呼び、症状を伝えて、近くの総合病院に運んでもらったのです。
 
前日に何か変わったものを食べたとか、頭痛がするとか、心臓のあたりが痛いとかそういうことではなく、とにかく全身が痛いと言うので調べてもらいましたが、血液検査もレントゲンも異常がなく、今の段階ではよくわからないと言われ、後日MRIを撮ることになり・・・
 
だったと思います。

とにかく突然のことで私も気が動転していたのあまりよく覚えていないのが事実です。
 
そして後日、予約の上でMRIを撮りましたが、特に異常はありませんとのこと。
でも本人は「いますぐ殺してほしい」というくらいの痛みが続いています。
 
それからというもの、色んな病院で検査を受けました。
 
MRIはもちろん、リウマチの値を調べたり、脳の検査をしたりとにかくありとあらゆる検査を受け、痛み止めの注射を打ってもらったりしたりしてもほとんど効かず、病名もわからず、色んな病院をまわりました。

あまりに症状が強く、なのに病名がつかない。
困り果てた私は自分で色々調べ始めました。
そこで私が見つけた、母に最も近い症状の病気、それは
 
「線維筋痛症」
 
治療が困難であるにも関わらず、指定難病にもなっていないやっかいな病気。
有名なアナウンサーの女性がその痛みに耐えかねて自殺したとか、最近ではレディーガガもその病気で活動を休止したという病気です。
 
この病気に間違いないと確信した私は、その治療を主におこなっている大阪の病院を見つけ、藁をもすがる思いで片道車で二時間近くかかるその病院に母を連れて行きました。

その病院を見つけた際、そこの先生が治療法を発見した経緯などを予め読んでいたので
私自身は納得して治療を受けさせたのですが、母に関してはそんな説明を聞く力も理解する力も既になくなっていたので、半ば強制的に私に連れて行かれたような状態でその先生にかかることになったのです。

治療をやめた今でもその先生の理論は正しかったのだろうと
思っています。
 
ですが・・・

その先生自身が元々は西洋医学の医師で、重度の鬱病を患った経験のある人だったのですが
漢方医であった奥様のお父様から自身が治療を受け、復活できたことから漢方に目覚めた人でした。
 
なので、かなりの変人気質の人ではありましたが、とにかく私は治してもらいたい一心でその病院に母を連れて何度か通いました。
 
ですが、その先生の理論及び治療方法は保険適用としての認可を受けることができておらず、実費だったのでかなりの高額治療でした。

加えて短気で怒りっぽいところがあって、自分のことを信じて疑わない患者は大切に扱うのですが、少しでも疑いを匂わせるようなことを言われるとたちまち切れてしまうような人でした。
 
母はそんな医者のことを信じ切ることが出来ず、ずっと高額な治療やその他諸々に対して不満を抱いているようでした。
 

母の状態はその医者が提唱している治療過程を見事に順番に経過を辿っていました。
漢方の治療と鍼灸が主な治療内容でしたが、その過程でアトピーのような症状が出ることが
予め説明されていましたが、本当にその通りになっていたのです。
 
治療の過程で出る症状であることはわかっていても、本人は熱い灸に耐えて常に火傷をしている状態が過ぎたと思ったらどうしようもないくらいのかゆみに襲われ、
精神的に追い詰められ、ピークに達していたのだと思います。
 

そしてついにその日がやってきました。


突然、母が過呼吸に襲われたのです。

 
なんとか私なりに対処しようとしたのですが、どうしようもなくなり、ついその医者のところに電話してしまいました。
 
電話をかけ、しばらく待って(その間も母は苦しんでいたのに・・・ずいぶん待たされたような気がします)

ようやく出てきたその医者に、母が過呼吸で苦しんでいることを伝えると・・・
 
何故かその医者は怒り出し、私の母を電話口に呼び、「死んでしまえ!」
と言ったのです。
 
 
・・・何が起こったのかわかりませんでした。
一方的に切られたその電話を持ったまま、一時呆然としてしまいました。
 
 
恐らくですが、その医者は、自分の治療を否定されたと思ったのではないかと思います。
彼自身が鬱病を患った経験があるくらいなので、人一倍生真面目なのか、プライドが高いか、『ねばならい』が強かったのか...

真意のほどはわかりませんが、とにかくこの言葉を過呼吸で苦しむ私の母に言い放ったのです。
 

私たちはただ助けてほしかっただけ。
どんなに変人でもただ助けてくれればよかった。

だけど、自分を信じず、精神的に追い詰められて過呼吸を起こしてしまった状態の母に
彼は医者として人間として決して言ってはならないことを言ってしまいました。
 
そのことがあったきり、私はその漢方医に頼るのを諦めました。