今朝、初めて大学病院の重粒子線治療のCMを見た。ずっと感謝ばっかりしてきたし、今も感謝してるし、最近また県立に行くようになって大学病院の医師、看護師は本当に神様だった良かったなって思ってたけど、


私の父親も、おやじも、ふたりともあの大学病院に通って入院したのに、重粒子では治らない癌だった。だから、CMを見て、初めて頭にきた。私のおやじ達のこと、助けてけんねがったべや。って、初めてみたいに大学病院に対して醜い気持ちになってしまった。


かっぱ~ちゅーちゅー♥♥

って、甘えた声を出すおやじが大好きだった。見た目は極悪でおっかないのに、誰にでも優しくて、嫌いな人にでも優しくて、みんなに愛されてるおやじは、私の大切な存在だった。自分の父親と不仲だったとき、本当の父親はあんなんだけど、私にはおやじみたいなお父さんがいるし、私は幸せものだなとよく思った。本当の父親は私を困らせてばかりで頼ったり甘えたりなんてできなかったけど、おやじは甘えさせてくれた。おやじの前では、しっかりしなくて良かった。本当の父親は私を褒めてくれたことはないけど、おやじはいつもみんなと違う目線で私を見ていてくれて、お前は本当にがんばり屋だなーバガだなって、爆笑しながら褒めてくれた。かっぱどうした今日はタヌキみたいな顔しったな!めくせ!とか言ってくるおやじが大好きだった。


昨日、社長と会って喋った。社長の涙を初めて見た。何時間もおやじの話をした。葬儀の話も聞いた。

おやじは自分の余命を知っていた。大学病院で、医師から直接告げられていたらしい。でも、2週間前、面会したとき、おやじは私に、山大の医者はハッキリ言わない😠って言ってきた。何も知らない私は、山大の医者ははっきり言うよ!だから言われてないならまだまだ大丈夫だよ♥♥大丈夫に決まってだべやちゅー♥とか、元気づけたつもりで帰ってきていた。逆に私が安心して元気づけられただけだった。おやじは、あんなに苦しい状況で、私に優しい嘘をついていた。この一年、おやじも社長も、癌で父親亡くしたばっかの私に、沢山沢山優しい嘘をついてくれたことを、昨日思い出した。実感した。


今日は悲しくて悲しくてしょうがない。

本当の父親も、おやじも、いなくなってしまった。


なんて考えていたら、

母から、


今日お父さん死んだな今まで知らなかったって人が、いきなり花持って拝みきてくれたなよ。お父さんから、釣りとかいろんな遊び教えてもらって遊んでもらったんだって!お母さん全然知らない人だけど、本当に嬉しかった!一年以上たつのに!


って、メールがきている。40代の男性。

名前を聞いたら、私は知ってる人だった。

いかにも父が、可愛がりそうな人。

本当に本当にありがたい。


ありがたいんだけど、更にまた、私のお父さんって死んじゃったんだなって、痛感している。