父に言われたこと | ボビーのブログ

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塾講師の立場から日頃思っていることを書き綴っていきたいと思います。

僕の父は「仕事が趣味だ」と公言するほどの仕事人間で、平日か休日かを問わずいつも仕事をしていました。

休日に仕事へ行っても給料が出るわけではないのに、それでも会社へ行っていました。

 

だから、父との思い出は毎年1回のお盆休みの家族旅行くらいしかありません。

遊んでもらった記憶もないし、何かしてもらった記憶もほとんどありません。

旅行以外で出かけるとすれば、それは父の仕事に関連する何かの展示会くらいだったでしょうか。

 

そんな親にはなりたくないと当時は思っていましたが、まさか数十年経って自分も同じことをしているとは思いもしませんでした。

 

嫁にはいつも「もっと父親らしいことしてよ(怒)!」と言われます(笑)

 

そんな父との数少ない会話を今でも結構覚えています。

 

●俺はお前に「お願いだから高校へ行ってくれ」なんて思っていない。高校へ行きたければお前が俺にお願いする立場だ。

●勉強が嫌いでやりたくなければやらなくていい。

●それが好きなのであればその道へすすめ。そこへ行くためのお金だけは準備しておく。

●時給で働くな。(〇時間働いたから△円下さいという働き方をするな)

●目先のお金にとらわれるな。お金は後からついてくる。

●好きなことを仕事にできなければ、今やっている仕事を好きになれ。

●勉強したいのであればお金は用意するが、俺は結果までは求めてない。株と一緒で、値下がりして損をしたとしても、それは金を出した奴の責任だ。だからお前に金は出すが、それで結果が出なかったとしてもお前が責任を感じる必要はない。金を出した俺の責任だ。

 

最後の言葉は背景が分からないと意味が分からないと思うんで補足しておきますと、

これを言われた当時、僕は大学を卒業して浪人中だったんですが、勉強ばかりやってると飽きるので暇つぶしにごみ収集の仕事をしてたんですね。

多分そういう僕の姿を見てて父は心配したのでしょう。

「大学まで出てこんな仕事をして、プライドがズタボロになって自殺でもしちゃうんじゃないか?」と。

だからこれ以上自分を追い詰めないように言ったんだと思います。

 

まぁ、幸いなことに僕はどんな環境でも楽しめてしまうという性格で、ごみ収集の仕事もめっちゃ楽しくやってたので父の心配は杞憂だったのですけどね。

 

 

とまぁ、父からいろんなことを言われましたけど、どれも「はい、じゃぁそうします」なんて守ろうとした記憶はありません。

でも意外と自分自身、そういう考えで動いているんだなと最近つくづく実感します。

 

 

たとえ「今」の子供たちには理解できないことだとしても、意外とちゃんと伝わって(大人になって意味が分かる)います。

 

そういう意味では、どうせ言っても分からないからと諦めてしまうのではなく、とりあえず保護者自身の考え方をしっかりと伝えておく事はとても大切なことではないかと、最近よく思うのです。

 

皆さんは各ご家庭でお子さんとしっかり話をされてますか?