タイムアフターレコーディングを見た感想(ネタバレあり)
僕がこの作品を見た理由は簡単でラジオスターダストボーイズで伊福部さんが「チケットが売れてない」とか「POAROファンが見に来ない」などしつこく「来てくれ!」と言ってたからですw
まあそれは冗談としてやはり一番の理由はロボットアニメが題材だったから。
更に伊福部さんが「ボルテスⅤをネタ元に作った」と言った事。その世代くらいのロボットアニメをネタ元にしているなら伊福部さんが特に好きな「コンバトラーVとかをネタ元に作った」と言えばいいのにそうじゃなかった事に引っかかりました。
そしてその引っかかりは劇中できちんと正解が出ました。この作品のネタ元は確かにボルテスⅤでなければいけなかったのです。
この作品の伏線の回収の凄さやシナリオの凄さなどは正直「本編を見てほしい」という言葉以外は無粋な気がするので僕が今一番書きたい事だけを書きたいと思います
このタイムアフターレコーディングはボルテスⅤがフィリピンにおいてどういった作品なのかという所から着想を得ていてある意味日本のアニメ文化が世界情勢に影響を与える事の凄さと怖さをきちんと描いています。正直僕は伊福部さんがこういった事をテーマにするのが少し意外でした(本人にどこまでそういう意図があったのかはわかりませんが)
今海外のインディーゲームではベネゼエラというとても厳しい政治情勢の中で生きている国の人が日本のアニメやゲームに励まされながら作った私小説的な面がある作品「VA-11 Hall-A」や社会的弱者な立場でありながら日本の漫画やゲームに影響をうけつつ頑張る「Butterfly Soup」みたいな作品が出始めつつあります。フィリピンとボルテスⅤの関係性は正にその流れの元祖と言えるべき作品なんじゃないかなって思います
それをネタ元にしたタイムアフターレコーディングという作品が(偶然なのかもしれませんが)現代の日本で生まれたのは凄い事だと個人的には思っています