4、5年前ぐらいだろうか、沖縄県のとあるマリンサービスの会社の方々と打ち合わせをする事となった。
打ち合わせの内容は沖縄のサンゴ保全に関しての話で営利を目的とはせずにボランティアで良くしていこうという話。
そんな話の中、本業のネット関連の仕事の話となり、一人の社長がうちのホームページをちょっと見てほしいと言われ、その場でホームページの解析を行った。
解析したところ、素人目には綺麗に見えるが我々プロから見ると決して良い状態ではなく、検索エンジン(YAHOO/google)からの評価も良くない状態(検索結果で上位表示しにくい)であった。
改善策や検索エンジンの特徴など評価基準について話をすると、その社長(社長A)は「是非、うちのホームページをリニューアルしてほしい」と言い。
隣に座る社長(社長B)もうちのもリニューアルしてほしいと言う話になった。
実はこの社長Aと社長Bは昔からの付き合いがあり社長Aは社長Bの後輩にあたる人物である。
ここからは分かりやすく社長Aを本田さん、社長Bを松田さんとしよう。
数日後、提案書等を持ち部長と二人で本田さんの自宅へ向かった。
本田さんの自宅へ着いて数分後、旅行雑誌等で広告を任せているというデザイナーGさん(日野さんとしておこうか。)が現れ名刺交換。
ホームページに使用する素材等は観光雑誌で使用しているものと同じものを使い紙からきたユーザーがホームページを見ても違和感が無い様にする為だ。
その為、デザイナーの日野さんから使用するデータを受け取る段取り等を行った。
打ち合わせは、にこやかに行われ重要な部分も順調に進んでいた。
それから2週間後、うちの事務所に本田さんの先輩にあたる松田さんが従業員3人を連れて来社した。
ホームページの担当を連れて行くと聞いてはいたが3人くるとは思わなかったが挨拶を兼ねて店長さんとスタッフさんも一緒に来たらしい。
松田さんが「うちの今のホームページはこの子が一から作ってくれたんですよ。」と言い担当者として紹介されたのがDさん(鈴木さんとしておこう)。
鈴木さんは素人ながらも何年も修正を行いながら自社のホームページを作って来たという。表情を見る限り、自分の作って来たホームページを潰して新しくするのが好ましくないと感じている様な表情であった。
それは打ち合わせ中、松田さんが鈴木さんの表情を伺いながらの姿や雰囲気で感じ取れた。
この打ち合わせで決めた事は、デザインは鈴木さんがある程度、イメージしているので全て素材等も指定する。御社はホームページとして組んで頂きデザインも文言も鈴木さんが基本的に用意してデータ投入するというものだった。
この日の話はこんな感じでまとまり打ち合わせが終了した。
それから数日後、最初に打合せを行った本田さんの事務所へ伺い店内やサービスについて打合せ。
3つの店舗を運営しているがコンセプトがそれぞれ異なる。
ユーザーが最も好み数字に繋がるのはどのデザインかを知る必要性があった。
3店舗まったくと言っていいほどコンセプトや紙でのデザインも異なる。
一つは子供やファミリー向け、一つは完全女性向け、一つは年配者向け。
さて、観光客が好むもので万人に受けるものを作りたい。
そう感じた我々は沖縄県の最も人が集まる場所でアンケートを行うこととなった。
もちろん、そんなお代は頂いていないがプロとしてこの程度は当たり前と考えているからだ。
沖縄県の観光客が最も集まる通り、国際通りにて観光客に声をかける。
「こんにちは!ご旅行ですか?実は今、色彩とデザインについてのアンケート調査を行っているのですが20秒程度で終わるのでご協力頂けませんでしょうか?」
たった20秒。しかし、内地の都会暮らしの方々はキャッチ慣れしているせいか素通りする人が多い。
それでも何度も何度も声をかける。
結局、2日程度で終わると思っていたが一日10時間、10日近くかかり、目標の100人アンケートが終了。
最後に何故、このデザインを選んだか、どにに最初、眼が行き何処を次に読んだのか。決めてはなにか。など詳しい情報を得ることが出来た。
アンケート結果を本田さんの事務所へ行き報告。本田さんは「えっ、真夏に一日10時間、100人ものアンケートを?ここまでやってくれるなんて」と喜んでいました。
本田さんも知らなかった生の意見を我々は得る事ができた。これは我々にとってもいい情報であり経験となった。
そして、基本デザイン(方向性)が決まった。
本田さんのところのホームページはデザイナーの日野さんからデータをもらう関係上、まだまだ先(2・3ヶ月)で良い事から作業自体は後に行う事に。
3人の従業員を引き連れ来社した本田さんの先輩にあたる松田さんのホームページから着手となった。
松田さんのところの担当、鈴木さんからデータを貰いホームページ作成開始。
打ち合わせ通りデザインはうちのスタッフがデザインを行った。
鈴木さんから送られてくる素材を活かす様にデザインをしたのだが、鈴木さんがイメージを違う。
こんなイメージ、というかこのまま同じものを作ってほしいと完成状態の画像を送信してきた。
えっ?このデザイン?これはないだろ・・。そう感じたうちのスタッフが僕の部屋へきて説明した。
実は鈴木さんがこと同じく作ってほしいというのですが、これはあまりに素人過ぎて不味くないですか?
どうします?言ったとおりに作りますか?
参ったな・・僕から直接鈴木さんに聞いてみるよ。
鈴木さんにすぐに電話した。
「お忙しいところスミマセン。頂いたデザインですが、素材と考えますとちょっと色合いを優ししくした方が良いのではないかと思いまして。」松田社長様も同じご意見でしょうか?
鈴木さん「ん~でも、うちはこういうイメージ(コンセプト)ですのでうちの社長も任せると言われてますし、これでお願い致します。」
そうですか、では、再度、コンセプトも含め確認のため、御社にお邪魔させて頂きお打合せをさせて頂けますでしょうか?
鈴木さん「あ~はい。わかりました。」では○日○時でお願いします。
我々は指定された時間に伺った。
社長の松田さんもいると思ったがおらず、鈴木さんのみであった。(忙しいらしく海に出ていると言う)
打ち合わせの結果、デザインも下層ページ(全ページ)も鈴木さんのイメージ通りに行う、社長が全て僕に任せているので問題ない。との事であった。
とりあえず、その日は帰社することに。
本当に大丈夫か?最初の打ち合わせと話が違うしな・・・。
僕は松田社長の携帯に電話した。
呼び出し音は鳴るがでない。忙しい様だ。
それから数日おいて携帯に2回程、店に3回かけたが社長不在で繋がらなかった。
ま、沖縄の夏は繁忙期、一日300人近くを十数名でまわしているから仕方ない。
電話がダメなら何か贈り物でもしてお礼の電話で事の内容を話そう。
(まさか、御社の担当である鈴木さんのデザインやイメージが酷過ぎるから社長に確認したいから返事くれともいえないし・・)
東北の実家に電話し市場で鮮度のいい魚を直送で届けてほしい。
発送後、3日目の昼には那覇で受け取りたい。
結構難しいが運送会社に無理言って鮮度のいい魚介類、約50品の詰め合わせて2セット注文した。
一つは連絡が取れない松田さん。もう一つは本田さん。
(まさか、松田さんだけというわけにはね・・・。)
もちろん、高級な品で長距離空輸だからかなり金額はした。
がしかし、後に問題となるなら安いものだ。と思った。
品が届き本田さんから「こんなに沢山頂いて有難うございます。」と連絡がきた。
さて、次は松田さんから連絡が来れば・・。
何日待てど連絡が無い・・・。
仕方がないので携帯へ電話。
出ない。
店電へ電話。
海へ行っている。
これだけの品を送ってお礼の電話がないなんて、僕の常識では考えられないが・・ま、人それぞれか。
ここまでやったんだ。仕方ない。
もっと早く作業できませんか?と鈴木さんからも催促がきてるし・・。
そして我々は鈴木さんが言うデザインでホームページを作成する事に。
一ヶ月程度で完成し一般公開。
それから本田さんの方のホームページの件で本田さんの事務所へ打ち合わせに行く事に。
本田さんが言った「松田さんのところの(ホームページ)あれはないよ。」
実はこの頃、松田さんのところの紙(雑誌)を任されているデザイナー(日野さん)からデータをもらう約束だったが「あ~うちは完成したら素材は全部、捨ててるからね。途中のデータはないよ。殆ど」と言われていた。
それでは話が違う・・・。
本田さんに言った。我々もデザインについては担当の鈴木さんに言ったんですが鈴木さんが全部、この通りに作ってくれと言われたんですよ。
社長の松田さんにも何度も連絡したが繋がらないし。(連絡手段の為に贈り物もだした事はあえて言わなかった。それは本田さんに失礼であると感じたからだ)
そんな話をしているとデザイナーの日野さんが現れた。
明らかに前回、会った時と雰囲気が違う。目をそらし態度も大きい。
何か起きるな・・と感じた。
本田さんがデザイナーの日野さんに、これどうですかね?と言うと、(事前に提出した本田さんのところのホームページのデザインを見ながら)ん~これはちょっとないんじゃないかな。
では、再度、打ち合わせさせて頂きご希望通りのデザインに仕上げます。と言った。
(ま、この打ち合わせまでにコンセプトも含め実際に、そのお店やサービスを見学に3回足を運びスタッフの方からもお話を伺っている。 余談だが、繁忙期は若い女性客も多いのでスタイルのいい女性は目の保養ですよ。なんて言われたな・・。そんな眼でお客さんを見ているのか・・・と引きましたが(苦笑))
すると日野さんは「お宅じゃむりなんじゃないのかな・・」途中でも辞めた方がいいよ。
知り合いのWEB屋がいるので、そこ紹介してもいいんだけどな。本田さん、あそこ紹介する?と言い出した。
その後、良く覚えてないが日野さんが大声で「お前らいいから辞めますって言え的な事を言った。」
辞めると言うまで怒鳴り散らす雰囲気、というか、いつまで粘るんだという表情であった。
本田さんの表情もまだ粘るか・・的な感じに見えた。
僕一人じゃなく従業員2名も同席していたので、従業員には本当に申し訳ないと思った。
従業員が「もう、いいんじゃないですか。松田さんのところもあんなだし・・」と言わんばかりの眼で僕を見た。
納得いくように修正すると言っても既に先方の腹はきまっているだろう。日野さんの来た時の態度から最初からそういう話しにするために呼ばれたのだと気付いた。
そうですか、わかりました。では、今まで制作した分(ブログのカスタマイズや構築分を考えると50万程)はいりません。
引き継ぎは日野さんが語る業者が行う事に。
その業者の電話番号を教えてもらい、データを渡す約束をしました。
そして御返金は明日にでも行います。そう言って立ち上がり深く頭を下げて玄関で再度、有難うございました。失礼致しますと言って後にした。
翌日、朝一番で全額を返金した。
引き継ぐ業者へ連絡し日時を決めた。
(○月○日以降であればいいです。そう先方が言うので、わかりました。では ○月○日○時にお伺いします。そうメールで連絡した。)
で、その約束の日、先方の業者の住所へ行くと鉄筋コンクリの打ちっぱなしのアパート。ここ?ここなのか?玄関へ行くと社名の表札が。
間違いないな・・。呼び鈴を鳴らす・・・。ピンポーン。
10秒ぐらい経ったら男性が現れた。
「○○株式会社の○○ですが、本田さんのところのデータお持ちしました。」
男性が大声で「急になんだ!こっちは昨日、徹夜作業で寝てたんだぞ!」
いや、お約束させて頂いてデータをお持ちしただけですが・・。
男性「メールの返信は最後あったのか?(はい、その日時で)と無かったろ!」
と大声で言うので、この日以外ならいいです。と言われ本日の日時でご返信したのですが、すみません。と謝罪した。
普通、この日以外ならいつでもいい。いつがいいの?って聞かれて日時指定したら決まると考えていたからだ。
ま、後から考えれば、メールのやり取りをしたのは女性スタッフでこの男性ではない。
という事はこの男性が打ったメール、もしくは従業員であっても親しい中であるのだと感じた。後に知る事となるが、女性スタッフ20代半ば?とこの50代の男性(代表)は元夫婦だという。
ま、どちらにせよ、最後の最後に返信しなければ了承したと考えないのは僕には理解できないが・・。(あそこまで詳しく決めておいて)
ここまでの流れでお気づきだろうが、発端は自分で作ったホームページをリニューアルされるのが嫌だった鈴木さんが原因であろう。
これも後に知る事になるのだが、鈴木さんは社長の松田さんに僕のイメージとは違うものをつくり勝手にこんなものを作った。これで納品だそうだと言ったと言う。
そんな事は言ってないと話してくれた人(本田さん)には言ったが、本田さんも松田さんに「あの業者は僕も切ります的な事を言ったのだと思う」以前から僕は松田さんにはお世話になってきたので松田さんが困った時は僕が変わりに動いて片づける」なんて言ってたからだ。そして以前、聞いたのは同じ様な事を以前も行い金を取ってやった(WEB業者から)と自慢げに話していた事もあった。それも2社らしい。(厳密には1社から金を取り1社は逃げ回っているなんて言ってたな)
※同業からは気を付けろと言われていたものの、そんな人じゃないと思って仕事を受けたんですよね。
※余談であるが、この事件の1年半程前に知人の電気屋の社長に紹介されたのが本田さんの母親に会ったことがある。沖縄の古いしきたりや伝統に詳しく、僕のもう一つの仕事でインタビューの対象として人を探していたところ紹介されたのだ。
会ったのはリゾートホテルのロビー。40代の男性を子分の様に従えてソファーに座っていた。印象はド派手で教祖様の様な出で立ちであった。
あ、あなた?今日の人。
で、あなたはあたしの何が目的なの!?あたしの名前?あたしの本について?と聞かれた。正直、こんな事を言う人は初めてであったので驚いた。名前?本?本をだしているのかこの人は?電気屋の社長に紹介され旨や経緯を話した。
あ~あの電話くれた方。携帯教えたかしら。。良く分からない人だけど。
あ・・そんな感じか。と思ってると。今日はあたしがお茶をご馳走してあげるから、今日はもう帰りなさい。そう言われた。会って3分で?は?と思いましたが、「そうですか、お忙しい中、有難うございました。お茶はまた次の機会で。失礼します。」と言うと、わかったは、じゃ少しだけお話してあげるわよ。と言い、話はせずに僕の仕事や出身などを聞き出しました。あなた面白い人ね。今度、いい人に会わせてあげるわよ。と言い。20分程、お茶してその後はもちろん会っていません。
ま、そんな事もあり「親子」だなと。。
それからこの2社とはかかわらない様に距離をとっていた。
しかし、それから約半年後に日野さんから電話がきた。あなたの会社が運営するホームページにうちの素材が使われている。ま、詳しくは本田さんから。と言って電話を変わる。本田さんがうちの素材が使われていると知りデザイナーの日野さんに相談したという。
素材とは本田さんのホームページを作る際にうちの会社で作成した素材で日野さんのデザインに似た素材の事を言っていた。
これはうちのホームページに使用するために作成したものではないのか?という。
しかし、契約書も交わし返金がないのにも関わらず50万も赤字で返金処理し作った物に対しOK出しておいて、後にいらない。と言ったのはそちらですし、似た素材になっても構わないと著作の許可も頂いたものですよ。そもそも作成したのはうちなので、経緯を考えれば使用しても問題ないという認識でいたのですがと伝えると。
デザイナーの日野さんに電話が代わり、大声で怒鳴り散らしてきた。
今までも同じ様な件でこっちは何度も何度も裁判してきてんだ、お前の会社を訴えてもお前らが勝てるわけがないだろ。お前の会社に何があるかわからないが、そこにあるものも全部、回収することもできるんだ。こんな話を20分近く。話し方はサラ金の取り立ての様なヤクザかと思う様な口調でした。
で、どうすればいいんですか?と聞くと誠意を見せろの一点張り。金ですか?と聞くと金かどうかはお前が決める事。どうやって納得させるんだ。1万、2万じゃガキじゃねんだからな。と言うと、前回の奴は仕方ないから50万で和解してやった。
お前はどうするんだ!!あぁ”~おい!
こんな話が10分続く。そしていくらなら出せるんだ。という話しに。で、ここでは言いませんが、面倒すぎるので金額を決め。現金書留で送れというので住所を聞いたら本田さんの会社宛。ま、本田さんだとバツが悪いし日野さん宛だと脅迫と言われた時に立場が悪いからだろう。
鈴木さんの策略から始まり、松田さんとの縁切れ、本田さんの落とし穴にはまり、日野さんのタカリに遭うと言う出来事でした。
今思えば、仮に鈴木さんとの状態を本田さんに言って、本田さんから松田さんに言ってもらっても同じ事だったのかなと思います。それは僕の前の2社も同じ様に打ち合わせを重ねてOKもらっても結果が同じ(状況により返金請求・作業分は全額未払い)だからです。
補足
元本田さんのお店で働いていたという従業員と本田さんの同業から本田さんについて聞いたことがありました。本田さんは繁忙期の夏に前にスタッフを大量に入れて繁忙期が過ぎると、あそこが悪い、ここが悪いと過剰に指摘しクビにする。
クビにしないと冬場の閑散期で正直、人件費がかかりすぎる。同業もあれは入れ替えすぎだよ。ま、あの人が、この辺りの海を仕切ってるから誰もたてつかない、いや、たてつけない。んだよ。
と聞かせてくれた。