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末期がんの先

妻の闘病記です
2013年8月貧血の精密検査の結果大腸がんに侵されていることが発覚。
手術で大腸ガンは切除したが、腹膜播種が判明、末期がんの宣告を受ける。
生き残るため悪戦苦闘する闘病記です。

今井雅之さん、今いくよさんが亡くなりました。ご冥福をお祈りします。


彼らは、自分の正式な病名を知っていたのでしょうか?

今井さんはの正式な病名は、「末期の大腸がん」ではありません。

大腸がんが病変したので、「大腸がん 腹膜播種」が正式な病名です。

今いくよさんも、同じように「末期の胃がん」ではなく「胃がん 腹膜播種」です。


医者は、腹膜播種患者には、正式な病名を告げません。

「末期のXXがんで、お腹の中に、切除できない小さながんがいっぱいあり、治療できません。」

とか、優しい言葉で末期がんを宣告します。

この告知の仕方は、患者の精神的ダメージを軽減するための優しさだと思ってきましたが。

これは、間違いだと思うようになりました。

実は患者に、病気の正式名称「腹膜播種」を教えたくないので。

優しい告知で病名を誤魔化しているのではないでしょうか。



今はインターネット時代です。

末期がんを告知された患者は、ネットで有効な治療法がないか必死で探すと思います。

私もそうしました。

しかし「末期がん」のキーワードでWEB検索しても、有効な治療法は見つかりません。

一番多い治療法は、免疫療法でしょうか。

お金がある人は、免疫治療をするでしょう。しかし。無意味な治療です。(腹膜播種には無意味だと言ってるだけです、免疫治療を否定するものではありません。)



免疫治療以外には、ろくな治療法が見つかりませんでした。

途方にくれました。

それでも諦めずに、調べていくうちに、正式名称「腹膜播種」を探しだしました。


このキーワードで検索すると、一気に有効な情報が得られます。

草津総合病院 腹膜播種センター、HIPEC手術。

腹膜播種を克服できる情報が多数得られます。



では、他の患者はどうでしょうか、腹膜播種のキーワードを探しだせない人はかなり多いでしょう。

この名前がわからないと、腹膜播種治療の情報が得られず。

医者の言いなりに、絶望の全身抗癌剤治療を受けるしかありません。




医者は普通、正式病名を患者に告げます。

例え、難解な病名であっても。

それが、腹膜播種患者にだけは、正式名称を告げないのは。

腹膜播種治療の存在を知られたくないではないでしょうか。

治療法がないと言われた末期がんに、有効な治療法が存在していることが分かってしまうと、面目丸つぶれです。

ついでに、患者も腹膜播種センターに逃げていきます。

正式な名称を告げないのは、患者を逃さないことと、腹膜播種治療ができない己の無能さを隠すためではないでしょうか。