父親の新盆となり、本日は終戦から75年の節目の日。公明党山梨県本部前からスタートし、甲府市内6カ所を甲府市議5名の皆さんと平和街頭遊説を行っております。演説では亡くなった父親が戦時中に空襲で大やけどを負った体験も述べさせて頂きましたが、戦後の世代が多くなり、戦争体験を語れる「語り部」が少なくなって来ています。

 

「2020年8月15日 平和街頭演説内容」

 本日は公明党山梨県本部、兵道顕司幹事長を始めとして、中村明彦、植田年美、長澤達也、堀とめほ、甲府市議5名とともに、御当地をお借りし、節目の終戦75年目の日として、山口代表の談話を基に「不戦の誓い」「平和への誓い」を述べさせて戴きます。私は山梨県議会議員、佐野弘仁でございます、どうか宜しくお願い致します。

本日、終戦の日を迎えました。先の大戦で、300万人以上もの日本国民の尊い生命が奪われました。また、日本は 国策を誤り、植民地支配と侵略により多くの国々に対して 多大な苦痛と損害をもたらしました。終戦記念日に当たり、内外のすべての犠牲者の方々に哀悼の祈りを捧げるとともに、ご遺族ならびに、今なお深い戦傷病者の皆さまに対し、心からお見舞いを申し上げます。

我が家の父親が今年3月に亡くなりました。75年前の7月6日の甲府大空襲にて焼夷弾で足に大火傷を負って いました。生前に当時の 体験を聞くにつけ「戦争は二度と繰り返してはならない!」「戦争ほど悲惨なものは無い」それがあの夏、焦土の中から立ち上がった、甲府市の人々、我が家の父親の願いと、心だと想います。

 同じ75年前の8月6日、午前8時15分には広島に人類史上初の原爆が投下され、更に8月9日、午前11時2分 には、長崎に人類史上において2回目かつ、実戦で使用された最後の核兵器が投下されました。このような悲惨な、同じ過ちを二度と、決して繰り返さないという、不戦の誓いを新たにし、原子爆弾を人類史上使用された最後の核兵器とすることを、断固決意して参ります。

 山口代表は、過日 原爆投下の日に寄せて、「唯一の戦争被ばく国として、日本が『核兵器のない世界』に向けたリーダーシップを発揮すべきだ。日本の国是である非核三原則を国際規範化したものと捉えるべきだ。」と述べられております。

 わが国は戦後、日本国憲法の下、「国民主権」「基本的人権の尊重」「恒久平和主義」3つの原理で、自由と人権を重んじ、民主主義を育て、国際協調主義に徹する道を歩んで参りました。私たち公明党は平和の党として、この歩みを戦後の日本の誇りとし、さらに世界に向け、平和を発信する取り組みに全力を尽くしてまいります。

 平和は相互の信頼から生まれます。人々の心の中に他者の存在、他者の痛みを感じ取る心を育んでいくことが重要であり、この「相互の慈しみの人間主義」を、大いに進めて参りたいと願う処であります。そのうえで、具体的に「戦争のない世界」を実現するためには、国連が進める「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成をめざしていきます。このSDGsが掲げる「誰一人取り残さない」との理念を高く掲げて、戦争を引き起こす「構造的暴力」から人々を解放する「人間の安全保障」を具体的に推進していくことが重要であると考えております。

line_149491431400784  また日本は「唯一の戦争被爆国として、日本が『核兵器のない世界』に向けたリーダーシップを発揮すべきであります。そして、非核三原則を堅持し核兵器は「絶対悪」との思想に基づき、核兵器廃絶を推進してまいります。

 戦後75年の終戦記念日に当たり、公明党の果たすべき使命と責任を肝に銘じ、これを決意として、皆さまへの街頭での御訴えとさせて戴きます。

ご清聴、誠にありがとうございました。

2020815  75年終戦記念日「平和街頭演説内容」

 

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