【絵本紹介】じゃあじゃあびりびり | 【福岡・絵本専門士】えほんと短歌とこそだてと 柴田香のことのはLIBRARY

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えほんと短歌とこそだてについて、つれづれなるままに書いています。




まついのりこさんの訃報をきいたのは
先月なかば。

たくさんのあかちゃんえほんにあたり、
実際にうちの子どもやお友だちのあかちゃんの反応もみて、のなかで、
鉄板の1冊、といえる本。

はっきりした色づかい、
手に取りやすい大きさ、
身近なモチーフとオノマトペ、

いわゆる、
ファーストブックの古典作品なのだけれど、
じゃあなにが、
ほかのあまたなる
あかちゃんえほんとの違いなのか、
こんなにもあかちゃんたちの
こころをひきつけてやまないのは
なぜだろうか。

この小さな本のなかには
ぎゅっとぎゅーっと、
あかちゃんたちの好きなものが
好きな音がつまっている。

シンプルさは
削ぎおとされたシンプルさだ。

がじがじしても、ぽいってしても
だいじょうぶなボードブックであることも
実際に使うとき、
どんなに重宝したことか。

いわゆる、「机上のいい本」ではなく、
実用的な現場のチカラをもっていることが
この本が選ばれつづける
所以であろう。

この分野における
まついのりこさんの功績は、
もうここであらためて述べるまでも
ありませんが、

偕成社の公式でも、
トピックスとしてその功績を
大きく讃えてありましたので
ご紹介します。

【書誌情報】
タイトル じゃあじゃあびりびり
著者 まついのりこ作絵
出版社 偕成社
出版年1983年
価格 600円+税