もうすぐ3月がやってくる。
僕が1年で一番好きな月。
まだ少し寒さが残りながらも光が春色に変わっていく3月はワクワクする。
子どもの頃はそうでもなかったけど、春を歌った童謡を聴いていると妙に浮足立つというか、そわそわしてくる。
「どこかで春が」とか「春の小川」」とか「花」(「春のうららの隅田川~♫」の歌)とか。
もうすぐプロ野球が始まるわくわく感も重なって高揚感がますます上に上に高まってくるんだろうな。
春になると変な人が増えるというけれど、僕もその中の一人かもしれない。
でも花粉症の人にはツラい季節だ。
僕は花粉症ではない。でも気持ちはわかる。
なぜなら一度なったことがあるからだ。
花粉症は突然発症するという。
体の中に何か発症させない許容の箱みたいなものがあって、それをオーバーすると発症すると聞いたことがある。
それが5歳の人もいれば50歳の人もいる。
一生発症しない人もいる。
今から5年くらい前だと思う。
その年の春に僕は発症した。
認めたくなかったので、花粉症ではない何か別の症状ではないかと考えた。
でも目が毎日真っ赤でかゆかった。
洗濯ものを外に干すのもやめた。
間違いなくそれは花粉症だった。
当時勤めていた会社の同僚や取引先の人からも「目が赤いね」と毎日言われた。
あのかゆさは辛かったなあ。
「これが毎年起こるのは嫌だ」と思っていろいろ調べてみた。
長野県に行ってかなり良くなった人や沖縄に移住して完全に治った人がいた。ヨーグルトを毎日食べて治った人もいた。
これだ!という僕に合った治癒法がなかなか見つからなかったが、ある日ついに見つけたのである。
それは断食だ。
「3日断食すれば治る」と聞いた。
これは僕にとって大してハードルは高くない。
健康法として断食は時々やることがあるからだ。
そしてやってみた。
なんと2日で完全に治った。「完全に」である。
それ以降、全く発症していない。
今は3月に「春の~、うららの~、隅田川~♫」と車を運転しながら歌っている。窓を開けて。
前の会社の事務員がかなりひどい花粉症だったので、断食を提案したら「3日も食べないなら、このままでいいです」と言うのでびっくりした。「もったいない。ダメ元で試すだけ試せばいいのに」と思ったが、価値観はいろいろなのでそれもまた良し。
だから人には勧めない。
僕はいつか再び発症したらまた断食で治そうと思う。
ちなみに断食は心の中も綺麗にしてくれる。
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