音威子府駅から、廃止間近の天北線代替バスに乗り込み、約4時間半の路線バスの旅が始まりました。
音威子府からまずはR275をひたすら進んでいきます。
音威子府駅を出発して少し走ると、すぐに宗谷本線と立体交差。
宗谷本線の方が上を通るのですが、そこにはけっこうな人数の撮り鉄の方々が、花たびそうや号がやってくるのをカメラの準備をして待っていました📷️
この後は、一気に民家とかもなくなって、国道でありながらも田舎道へと突入。
途中、いつの間に東北にワープしたんって思わせるバス停をあっさり通過^^
その後、天北峠という峠を越えるのですが、その峠の上り坂に差し掛かる辺りで天北線の遺構であろうトンネルを発見
したのに、ぼ~っと外の景色を眺めていたら急に現れたので写真におさめられず
この後も、いくつか天北線の遺構っぽいものや線路が通ってたであろう場所など見つけたのですが、なかなかうまく撮れずでしたm(_ _)m
でも、この目ではしっかりと確認し、焼き付けてきました
天北峠を越えて少し進んだ場所にあるのが、小頓別(しょうとんべつ)
天北線の小頓別駅のあった場所です。
一応、鉄路があったその昔はけっこう栄えていた場所だそうなんですが、見渡す限りはあまり民家も見当たらず。。。
音威子府から小頓別までは、途中も全然人の気配がなかったので、利用客もほとんどいないのがよくわかる結果となりました。
そんな今では小さな集落になった小頓別にぽつんとあったこちらの古い建物、『 旧丹波屋旅館 』
その昔、林業が盛んでとても賑わっていた頃に建てられた、小頓別に古くからあった旅館。わかりますでしょうか、手前に写りこんでしまっている電柱を挟んで、右と左で建物の感じが違うのが
向かって右の「丹波屋」の看板がついてる方が、大正時代に建てられた和館。
向かって左の背の高い方が、昭和初期になって建て増しされた洋館。
和洋折衷になっているのが特徴的な珍しい建物で、1989年の天北線の廃止とともに旅館としての営業は終了。その後、個人宅としてご夫婦がずっと住んでらっしゃったそうで、その間の2000年に国の登録有形文化財として登録。2016年ごろにご夫婦も住まなくなって無人となり、2020年に『NPO法人旧丹波屋旅館保存活用プロジェクト』が立ち上がり、後世に伝える建物として保存活動が行われているそうです。。。φ(..)メモメモ
音威子府出発からここまでR275でもほとんどすれ違う車もなく、この辺りの移動の需要の少なさも実感しながらここまでやってきて、昔めっちゃ栄えてたってことが全然信じられなかったんですが、何もない場所に突如として現れた目立つ建築物の旧丹波屋旅館は、この付近の繁栄を道行く人に自ら伝えるかのように、静かに誇らしげに佇んでいました。
そんな風情のある建物が見れる小頓別では2分ほど停車し再出発。
で、もう少し進むと・・・・・
やっぱり東北か(ノ; ̄◇ ̄)ノ エエエエェェェェェ-
似た地名はよくあることなんですが、同じような場所で東北の県名が続くと、何か理由があるのかもって思っちゃいますね^^
この後も天気も素晴らしく、ひたすらこんなのどかで心癒される景色がずっと続いていったかと思うと、、、
急に睡魔が襲ってきて、この山の写真を撮った後はなんと爆睡
R275の音威子府~浜頓別の区間は、車でも通ったことなくほんまに初めてやったので気合い入れてバスに乗り込んだんですが・・・・不覚を取ってしまいました
あまりにも、何にもなくてのどか過ぎたんですかねぇ^^;
次気がついた時には、どこ走ってるか全然わからない状態
バス内に表示されている次のバス停を見てだいたいの位置を確認し、そこから10分くらい走ると、
見えてきました、ひときわ目立つ建物が
定刻の12:13に到着したのは、中頓別(なかとんべつ)ターミナル。
天北線の中頓別駅のあった場所です。
先ほど、R275のこの区間通るの初めてと書きましたが、なんと中頓別町に来たのも初めて( ̄△ ̄) !!
通るだけとか含めたらほとんどの市町村行ったんちゃうかなと思ってたんですが…まだまだ行かなあかんとこたくさんありそうです
寝てた部分はわからないですが、起きて見ていた限りでは小頓別~中頓別間もほとんど民家はなく、バスターミナル近くになってようやくちょっと栄えてきたかなぁって感じ。
ちなみに、この音威子府~中頓別間は通学需要も全くないので、予約制のデマンドタクシーとなって、完全に路線バスがなくなってしまう予定の区間。
記念乗車の我々2名だけで、地元民の乗り降りが全くなかったことを考えても、バス廃止は避けられない現実なのかもしれません
ということで、無事中頓別ターミナルに到着し、ここで長距離路線バスにはつきもののトイレ休憩
約10分間停車します
私も一旦バスを降りターミナル内にあるトイレへ
トイレを済ませた後、バスターミナル建物の2階にあった、天北線のミニ資料館みたいな展示室を見学。昔使われていたものや駅名標や写真などが飾られていて、天北線が走っていた頃の中頓別駅の様子なんかが伺えるようになっていました。
展示室の見学を終えると、ターミナルの外へ。
洋風で三角屋根が特徴の、素敵な建物。青空によく映えていますね
で、ターミナル建物のとなりにこんな古い車両が
天北線で使用されていた気動車、キハ22。
歴史を感じさせるなかなか味のある車両ですが、雨や雪をしのぐ屋根とかもなく雨ざらし状態なので、かなり錆びてきててボロボロ
ターミナル建物のきれいさとのギャップがすごすぎて、天北線沿線の衰退の姿を写し出しているかのようで、少し悲しい気持ちになりました
その気持ちを見透かされていたかのように、車両の前にはこんな募集看板が
これは誰か一人で引き継ぐのは難しいので、今はやりのクラウドファンディングやふるさと納税を有効活用する方がいいかもですね
バスターミナル前には、ここでもまだ咲いていた桜
その後ろにはキハ22、桜に隠れて若干見えてる宗谷バスw
ターミナルも素敵な建物やし、キハ22をきれいにしてもうちょい天北線が走っていた頃の再現に力入れれば、訪れる人も増えないかなぁ。。。
がんばれ、中頓別