初めての函館本線山線を長万部~倶知安まで乗車し、倶知安駅での25分の停車時間を利用してホームへと降り立ちました。

25分の待ち時間は、反対方面へ向かう列車との行き違いもあるのですが、ここではもうひとつ理由がありましたw

それがこちら!

 

 
ここまで3両編成でやってきたDECMOの切り離しです。
一両だけ切り離して、ここからは2両編成で終点小樽駅へと向かいます。
では、切り離された1両は!?
ここから蘭越行きとなって折り返していくんですびっくり
 
 
真ん中の8:02小樽行きが、引き続き乗っていく2両。
折り返す1両が、一番上の7:52の蘭越行き。
倶知安駅から蘭越行きにする1両も、長万部からつないできたってわけですひらめき電球
 
 
 
さて、前回ものせたこちらの写真。倶知安駅ってもっと大きな駅のイメージがあったのですが、えらい狭いホームですよねびっくり
その答えが、改札へと向かった時にありましたw
 
 
閉ざされて入れなくなった大きなホーム!
 
 
こちらが、元々の倶知安駅のホームと跨線橋、そして線路。
北海道新幹線の延伸工事で、このホームや跨線橋、線路は全て撤去される予定。
で、ここに高架化された新幹線の線路とホームが設置されるそうです。
なので、先ほどの狭いホームが、仮設というより在来線の新しいホームとなっています。
てかよく見てみると、旧ホームの跨線橋の階段には上りと下りの矢印が書いてあって、都会の大きな駅みたいですねびっくり
朝夕の通学時間帯は、それくらい乗り降りがあるってことなんでしょう(゚ー゚)(。_。)ウンウン
 
 
駅の外に出てみました。やはり、昔から栄えていたであろう立派な外観。
しかし、この立派な駅舎も解体されるそうで、この風景がみれるのも後少しかもゲッソリ
古き良きものがどんどんなくなっていきますね。。。。。
 
そして、そこから後ろを振り向くと・・・・・
 
 
こちらも、立派な羊蹄山の姿が富士山
羊蹄山は、これからも変わらず倶知安町のことを見守ってくれることでしょうニコニコ
 
 
駅舎の中に戻りました。改札はこんな感じ。
この風景、多くの人がここを通り列車の乗り降りをし、多くの切符がここで改札鋏によって切られた歴史を感じさせられましたウインク
 
そんな歴史と哀愁の漂う改札を抜け、再び新設のホームへ。
そして、倶知安駅到着から25分後の8:02、再び小樽へ向けてDECMOが出発DASH!
函館本線山線の旅の再開ですグッ
 
 
倶知安駅を出て少し走ると、早くもまた田舎道^^
単線へと線路は戻り、トンネルを抜けていきますw
 
 
 
カーブも多いので、線路の両側に護輪軌条がありますね。
この勾配区間を抜けると次の駅に到着。
 
 
 
8:12 小沢(こざわ)駅
きれいなうろこ雲の向こうには、
 
 
倶知安から列車で10分遠ざかった場所からでも、きれいに羊蹄山の姿を拝むことができましたビックリマーク
 
 
そして、駅名標越しの小沢駅の駅舎と跨線橋。
 
・・・・・・・・って、あれっ?
列車の姿が見えませんよ(ノ; ̄◇ ̄)ノ エエエエェェェェェ-
もしかして、置いていかれてしまった!?
 
そうです、置いてかれちゃいました^^;
というより、倶知安からひと駅目ですが、この駅に目的があったので自ら降りたんですグラサン
降りたのは、もちろん私独り。でも、2名ほど乗車される方がいらっしゃいましたびっくり
小沢駅で降りた理由は後ほどお話するとして、とりあえず跨線橋を渡って駅舎の方へ行ってみましょうあし
 
 
跨線橋の中にあった出口看板。ここは、もう隣町の共和町なんですね。
きれいな神仙沼の絵画、そこには『小沢駅職員一同』ってサインが( ̄△ ̄) !
小沢駅が以前は有人駅で、一同ってくらいそこそこ人数もいたってことが伺えます。
 
 
今は、こんな小さくてかわいい駅舎の無人駅。
でも、付近にはけっこう住宅もお店もある感じでした。
 
 
こちらが、駅舎の裏側。ここもホームになっていますが、線路が敷かれていません。
ただ、昔はここにも線路が敷かれていた名残はあります。
 
 
実は、以前は国鉄岩内線という路線が走っていました。
ここ小沢駅で函館本線から分岐し、岩内町の岩内駅までの路線。
けっこう早くから赤字路線だったみたいで、民営化される前に廃止となりました。
その岩内線が発着していたのが、写真のホーム一番線。
今でもこうやって跡地として残っているのは嬉しいことですねw
 
 
趣のある板張りの跨線橋も含め、昭和の良き時代の面影を感じ取りつつ、この駅でわざわざ降りた目的地へと向かいます。
と言っても、目的地は駅からすぐの場所。
 
 
駅を出てすぐのところに国道5号線が通っていて、函館から194キロの地点にある目的地がこちら。
 
 
 
小沢駅名物、『 トンネル餅 』を販売している末次商店さん。
函館本線も目の前を通っている国道5号線も、もう少し余市方面に進むと稲穂峠を貫く稲穂トンネルがあるのですが、このトンネル工事がかなりの難工事だったみたいで、1904年に完成したのを記念して発売開始された100年以上も歴史のあるトンネル餅。
以前から知っていたのですが食べる機会がなく、ずっと食べたいと思っていて今回念願かなってようやくお店までたどり着くことができました\(^O^)/
 
でも旅に出る前に、いつも楽しく読ませていただいてるブロガーさんのブログで、8時開店という情報で訪れたら開いてなくて食べれなかったとタイムリーに紹介されていてたので、これはしっかり確認していかないとと旅立つ一週間前にお店に事前に電話したんです。
そうすると、今は9時からお店開けていて、定休日も月曜日ということで訪問予定日の火曜日は大丈夫との情報をゲットグッ
さらに、次に来る小樽方面の列車が9:48で時間も全然大丈夫。
何なら、倶知安方面の列車が9:06ってのがあるので、餅買うだけならそれに乗って倶知安まで戻って小沢9:48の列車に倶知安から乗れるなぁとかも考えながら、万全の態勢で今回訪れました。
 
ということで、駅についてから時間もたっぷりあるので、しばらく小沢駅を上記のようにじっくりと見学してから場所確認でお店の前に到着したのが8:30
9時開店なので、シャッターはもちろん写真のように閉まっていました^^
それでも9時までまだまだ時間あるので、国道沿いを少し散歩したりして時間をつぶし、再びお店の前に戻ったのが8:40過ぎ。
この日も天気は快晴で暑いぐらいだったので影のところで少し休んでいると、シャッターが開いて中からお店の人らしき男性が出てきました!
時間的にもちょうど開店準備で出てきたんやろなぁと思って見ていると、写真にもチラっと写っているお店の脇に止めてあった車に向かい、何やらちょっとした荷物をのせてまたお店の方に。
次にお店から出てきた時に、念のためその人に、
 
猫「お店9時から開くんですよね?」
と声をかけて聞いてみて返ってきた返事が。。。。。。。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
餅しばらくお店休みにしてるんですよ
 
 
 
 
(ノ; ̄◇ ̄)ノ エエエエェェェェェ-
 
ちょっと待って~~~、一週間前に電話した時は大丈夫そうやったのに何があったん!?
まさか、電話するとこ間違えたかガーン
いやいや、トンネル餅の販売ってちゃんと聞いたし間違いないで。
「お店を休みにしてるんですよ~」の「ですよ~」が「ですよ~ですよ~ですよ~・・・」と何回も心の中で繰り返し響いている状態で、
 
猫「先週電話で確認した時は9時から今はやってますって聞いたんですけど、あれからお休みにされたんですか?」
 
餅「そうなんです、すいません」
 
という言葉を残し、もうお一人お店から出てこられた方とお二人で、シャッターを閉めて車で去って行かれました・・・・
 
これはかなりショックでしたねぇ。
行ってたまたま臨時休業とか、確認せずに行って定休日ってよりももっとショックドクロえーん
久しぶりに、その場で膝からがっくり崩れ落ちちゃいました_| ̄|○あせるあせるあせる
 
さらにさらに、旅から戻って今回の旅の話を7月から書き始めていますが、お盆前くらいにトンネル餅のことを思い出し気になって調べてみると、なんと6月いっぱいで店をやめて閉業されたとのこと( ̄□ ̄;)!!
 
三代目店主とそのお母さんで今はお店をされていて、元々函館本線山線の廃止バス転換がほぼ決定的となったことで来年くらいにお店辞めようと考えてらっしゃったとのこと。そんな中、お母さんが6月に体調を崩され入院されたらしく、それがきっかけで6月をもってお店を辞めることにしたと、見た記事には書いてありました。
 
6月いっぱいって、私が行った月ですや~ん爆弾
私が訪れたのが、6月21日(火)。一週間前にはお店開いていたのは電話で確認済みなので、おそらく私が見たのはそのお二人で、お母さんをちょうど病院に連れて行くところだったのかもしれません。
事業も誰かに引き継ぐことを考えていないということで、もうトンネル餅を食べることはできなさそう。。。。
一週間、もしかしたら2,3日の差で逃してしまったトンネル餅。
リベンジもできないので悔やみに悔やみきれませんが、仕方ないですねショボーン
ローカル線とともに、その沿線で活躍し続けてきた名物なども姿を消していくのは、とても悲しい限りです。
 
 
結局、閉められたシャッターが再び開くことはなく、お店そのものも終わっちゃいましたm(_ _)m
地元の人以外でシャッターが開くのを見たのは私が最後の人になったんじゃないかと、いいように考えることにしましょう。
代々引き継がれ100年以上も長きに渡り販売してこられた努力に敬意を表したいと思います。本当にお疲れさまでした。ご高齢で体調も心配ですが、ゆっくり体を休めてください。
 
ということで、これが今回の旅でのハプニング第2弾注意
予定通りにいってほしいところほど、予想外の展開になるのも旅の醍醐味。
その時は悔しくてたまらないのですが、だからこそ旅はやめられませんてへぺろ
 
 
 
閉業にまでなっちゃうとはつゆ知らず、失意の念でがっくりと肩を落としながら再び小沢駅へ。
気を取り直すこともできず駅に置いていたリュックを背負い、押しつぶされそうになりながら重い足取りで跨線橋を登ってホームへと向かいました。
そんな跨線橋の階段をのぼったところで、ふと顔をあげて見つけたものが、、、
 
 
 
一瞬にして目が覚め魂が現実へと呼び戻され、急いでホームへと降りていきましたハチ
ホームに戻ったのがちょうど9時頃
その後、小沢駅でこのままずっと待って9:48の小樽行きに乗ろうか、9:06の倶知安行きに乗って倶知安まで戻ろうか迷っていたのですが、
 
 
このままここに居てても悔しさが込み上げてくるだけやろなぁと思い、やってきた9:06倶知安行きDECMOに吸い込まれるように乗車。
倶知安へと戻っていったのでありましたm(_ _)m
 
一両編成の倶知安行きにはけっこう人が乗っていて、座れるところもあったのですが、座ると立てなくなりそうやったのでそのまま乗降口付近で立っていることに。
今度は急こう配をゆっくりと登っていき、先ほどのトンネルをもう一度抜け倶知安駅に近づいてくると、
 
 
 
またまた、羊蹄山がお出迎え!!
 
 
母なる羊蹄山が失意の私を包みこむかのように迎えてくれたので、雄大な姿を見て私も少し元気が戻ってきました筋肉
そんなこんなで、9:20倶知安駅に出戻りw
 
今度はここで~~~~
 
 
 

 
 
待ち構えていたDECMOどドッキング!
倶知安駅で、切り離しも連結も見ることができましたチョキ
 
羊蹄山もきれいに見れて連結も見れて元気を取り戻し、2両編成となったDECMOで9:37に再び小樽へと向けて旅立っていくのでありましたバイバイ