カンビオポンプが安く手に入ったので、https://www.sportsmaserati.com/index.php?threads/f1-pump-removal-and-fitting-instructions-with-pics.1060/
を参考にしながら交換することにしました。
ちなみに交換時の走行距離は、56391km
今回は、アルファロメオのセレポンプを使用します。フェラーリやランボルギーニも同様のようです。値段はぜんぜん違いますが。
今回はイギリスのアルファロメオのパーツ屋さんより購入。日本までの送料込みで3万円強でした。
では早速作業に取り掛かります。
まずはバッテリーをOFFにします。
次にトランク内の内装を取り外し、スペアタイヤルーム(バスタブのようなもの)を外します。下が外した写真になります。
次にこの銀色の遮熱板を固定している上部2箇所のナット10mmを車体下側から外します。
そうすると、遮熱板が下に垂れるので、下の写真のように今回の交換部分にアクセスしやすくなります。
赤○で囲んだところはエア抜きのバルブで、8mmの6角またはマイナスで緩めることができます。
次にカンビオポンプに直接アクセスするためのスペースを確保します。左右パイプを固定連結しているステーを外し、ミッションを下がらないようにジャッキアップします。
ミッションマウントステーを取り除きます。その前にカンビオホースの遮熱板を外します。これも意外と外しづらいです。
カンビオポンプのコネクタ、配線取り回しを確認後、取り外します。黄色○がコネクタ(外した後の写真)、赤○が配線を固定するフック類。
黄色○のボルト(13mm×8、ミッションマウントボルト×2)を取り除き、マウントステーを外します。
また、左側のドライブシャフトとミッションを接続しているボルト(13mm×6)も外して前方にずらしておき、スペースを確保します。
外したマウントステー。砂や泥で凄く汚れていたので、掃除しておきました。写真は掃除前。
これでアクセスしやすくなったので、カンビオポンプの上部ボルト1個、下部2個を緩めます。
10mmのメガネレンチを使用します。
上部はこれ(※写真撮り忘れのため参考HP流用)
下部はこれ(※写真撮り忘れのため参考HP流用)
これらナットを取り、カンビオオイルリザーバータンクに固定しているケーブルステーを外します。(※写真撮り忘れのため参考HP流用)
これでタンクステーを外すことができます。外した後、カンビオポンプを固定している長いボルトが先ほどの10mmナットの後ろに着いているので、それを外すとカンビオポンプを外すことができます。
残ったカンビオホースも外します。新旧比較。
他の車両同様に旧カンビオホース(写真右側)には亀裂が入っておりました。
新カンビオホースは横浜のマセラティ某有名チューニングショップより購入。汎用品でも何とかなりそうですが、タンク側をポンプ側の径が違うので、汎用品では難しいかも・・・・
パイプ内にはフィルターが入っていました。これもエアーを噴きつけ清掃しておきます。
あとは今までの逆の手順で取り付けますが、カンビオポンプと高圧側ホース(ブレーキラインみたいなほう)のねじ込みがうまく入らず悪戦苦闘しましたが、ポンプをミッションに固定する前に高圧側ホースを取り付けることで簡単にできました。
次にポンプをミッション本体に固定し、吸込側ホース(カンビオホース)をバンジョーボルトで接続します。バンジョーボルトには銅ワッシャーが2枚使用されていますのでそれも新品のものを使用します。
その後、タンクステーをカンビオポンプに取り付け、タンクを固定します。この際、タンクステーとタンク間に緩衝用のゴムがありますが、これを忘れずにタンクとステー間に挟むことを忘れずに!これを忘れると、ステーとタンクを固定するためのナット(下の写真)とタンク間にクリアランスができなくて、締め込みができません。私はこれを忘れやり直しをしました。(※参考HP写真より)
ポンプ類の取り付け完了写真がこちら。(遮熱板やマウントステー、マフラー連結ステー、ドライブシャフトも固定し、マーキングも完了)
コネクタ取り回し確認後、コネクタ固定&接続します。
次はエア抜き。タンクにオーナーズマニュアル指定のオイル(CHF11S)を入れます。奥にあるキャップに手が入りずらいですが、キャップを外しホース&じょうごを使って入れます。
以前フルフルに入れたら、走行後アキュムレータ(?)からの戻りオイルがあるのか、溢れてしまったので、タンクに指を入れて第一関節くらいまでで良いと思います。
オイルを入れたら、赤○のエアバルブを緩め、電源ONします。泡が出なくなったらこの部分のエア抜き完了(?)と思います。
私はバルブが塞いでいる穴から泡が「プクプク」って感じで出てくるのを予想していて、バルブを抜いてから電源ONしたところ、カンビオオイルが「ピュー」っと吹き出て慌てて電源OFF、という事態に。
次にクラッチ交換でも行ったベルハウジング側のエア抜きバルブ(下写真の金色の箇所)よりエア抜きを行います。
ブレーキオイルのエア抜きの要領で行います。ここでもバルブとエア抜き用ホースの接続が甘く、オイルをぶちまけてしまいました。
イグニッションON後、N⇒バルブ緩め⇒締め⇒1速⇒緩め⇒締め⇒N⇒・・・・を気泡が出なくなるまで行いました。
この方法でよいのかは不明ですが、走行に支障が無いので良いのでしょう(笑)
これで最終試運転を行い、ポンプ交換完了です。