水難事故について | こう。。のブログ ~ 埼玉・茨城・千葉 のバス釣り ~

水難事故について

早速ですが、数日前、近所で起きた落水事故について。


我々と同じくルアー釣りをされている方が、おそらくは釣りの最中に落水、不幸な結末となる出来事がありました。

この時、私はたまたま捜索の日中に居合わせ、事の顛末を見聞きしました。
その内容から判断するに、恐らくは、その方の落水に至る状況というのも、ちょっと足を滑らせたとか、そんなところではなかったのかと思います。

ちょっと釣りをやる人なら、誰だって落水の経験はあるかと思います。私も腰までなら浸かった経験がありますし、最近もテトラから足を滑らせて、片足がずぶ濡れになったばかりです。
更に身の回りでは、首だけ残して落水、全身ビッショリ、足が着かなくて大慌て… なんていう経験をされた方が何人もいます。
また、今まで行った釣り場でも、ここで足を滑らせたら大変なことになるんじゃないか??
そういう緊張は何度もあります。牛久八間、鬼怒川、雄蛇ヶ池、勿論荒川も…

足場が弱い場所の危険は言うまでもありませんが、護岸の釣り場やテトラの足場では、滑った時に頭を打ちつけ意識を失い、そのまま落水したら水深に関係なく危険です。
人が水の中で呼吸を出来ない以上、水際は大なり小なり危険な場所であり、つまりは、釣りは危険な遊びなのです。

危険回避のためには、釣行時は、その時々の危険の内容・度合いを常々、そして深く意識し続けることが重要なのかなと思います。

例えば、”ここは水面まで高さがあるから危ない”と漠然と思うことを、”水面まで高さがあるから、落ちたら一気に潜るし、上がることが出来ないから危ない”と深く意識するだけで随分、注意力が変わってくると思います。


ところで、泳ぎが得意な方が溺れたというのはよく聞く話です。思うところがあり、色々水難事故について調べてみると、とあるホームページで興味深い記述を見つけました。(※以下)

陸から水に転落(落水)する事故は、水難事故のほぼ7~8割であると推測できます。水難事故現場を見たことがある人は、「す~っとしずんでいった」といいます。真実の落水は、瞬間的に水没しておしまいです。落水して直立姿勢になると服の間の空気が一気に抜け体が重くなります。助けを求めようと手を水面上に出そうとすると、反動で体がますます沈みます。(ズボンをはいていると足はほとんど動かないし、手の動きも鈍いから陸から見ているとおぼれてもがいているように見えない)息こらえが限界にきて呼気し、さらに水を吸い込んで窒息します。つまり落水から一度も顔を上げることなく早ければ10秒程度で窒息に至ります。(※ここまで)

…読んでゾッとしました。

水に落ちないことは最重要としても、落ちた場合にパニックにならない為の心構えが必要だと感じました。

その為に必要なのは知識、つまりは落水した際にまず何をすればいいのかですが、それは、

”落ち着いて仰向けに浮くこと”だそうです。


心配なのは、服を着込んだ状態で浮くことが出来るのか?水を吸って沈んでしまうのではないか?という点でしたが、ここも色々調べてみると、コートや靴の内側の空気は大きな浮力をもつため、とてもよく浮くそうです。

ただ、水を吸って重くなり、面積増による抵抗も関係して身動きが取れなくなるから、体勢も整わないのにむやみに泳ごうとするのは自殺行為なのだと認識しました。(そもそも服を着たまま泳ぐことは困難とのこと。)

なお、まとわりつく服を脱ぐという行為は、常人には不可能な程の体力を消耗するそうです。

(詳しく知りたい方は、”着衣泳”のキーワードで調べてみるといいかと思います。)


もう一つ。水深のある水辺でのゴム長靴は避けたほうがいいかもしれません。釣り人の中には状況を選ばず履く方もいらっしゃいますが、落水した場合、足首が固定されてバタつかせることも出来ませんし、足だけで脱ぐことが出来ません。加えて、もし中の空気が抜けたら、素材に空気は含まないので重りになってしまいます。(天然ゴムで比重0.93)


今回、身近な場所で同じ趣味を持つ方が不幸に遭われたのは悲しいことでした。この記事は自身の周囲で起きた出来事につられて書いた駄文に過ぎませんが、皆様の危険回避の為に少しでも役立てば、と思います。

最後になりますが、不幸に遭われた方に対しましては、心より哀悼の意を表します。


…さあ、気を取り直して、次回からはいつも通りののんびりブログ?に戻ります。宜しくお願いします!