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古い浴室の問題
よくあることですが、古い浴室は所々タイルに傷みがありました。大きく浮いて剥がれかけてるところや、前の住人が接着剤で補修した跡もありました。タイルの規格は古い108mm角。別にオシャレであることを求めてはいませんでしたが、当面使い続けるにあったって、不安がないようにしたいと思っていました。いろいろ調べてみると部分補修だと既存のタイルがはがれやすく、補修してもキリがなくなるのでタイルを修理するなら全面補修すべきのようです。また床については浴槽下のモルタルにヒビがあったこともあり(団地浴室はその下にアスファルトの防水層があるので大丈夫だとは思いますが)、階下の方に迷惑がかからないように防水を強化したいという考えもありました。
なお、古い団地では洗い場床面がモルタルで、その上にすのこやマットを敷いて使うようなところもあるようですが、年代的なものか、分譲仕様だからなのか、我が家の壁と床は普通のタイル張り。皆様がご期待するような「カビだらけでむき出しのモルタル」みたいな団地らしい修羅場的なものは何もありませんでした。その点ではごくごく普通です。
引渡しを受けた時点での浴室はこんな感じです。えっちらおっちらと浴槽をとり外したところ。
掃除できない浴槽裏が汚れているのは、まあ仕方ないのですが、問題は正面の壁のちょうど浴槽に隠れるあたりのタイルが大きく浮き上がって>-<←こんな感じに亀裂が入っているところ。床のモルタルにもヒビがありますね。左下に出ている二本のパイプは浴槽から給湯器につながる追い炊き管です。その上にちらっと古い湯水栓も見えています。団地にしてはいい仕様かもしれませんが、白かったはずの樹脂製の照明カバーもすっかり黄色くなっています。ちなみに床がモルタルなのは浴槽の下だけで、洗い場は普通の四角のタイルです。古いと玉砂利みたいなタイルらしいですが。
ユニットバスにできない
団地によっても違うと思いますが、私の団地の場合、管理規約で浴室をユニットバスには改築できません。
そうなると、方法は大きく二つに分かれます。
一つは在来工法。全面的にタイルを貼り替えます。専門的な技術を持つタイル職人が数日かけてコツコツ施工するので一番費用がかかるものの、見た目はあまり変わり映えしません。タイル・オン・タイルといって既存のタイルの上からタイルを貼る工法と、既存のタイルを剥がして貼りなおす工法があります。もちろん一番高いのは後者。
もうひとつは壁や床面などにバスパネルを貼ってユニットバス風にする工法。床・壁・浴槽のセット商品として代表的なのはタカラスタンダードの「広ろ美ろ浴室」やハウステックの「ユニッテリア」。そのほかに業者がパネルをカットして床や壁に貼りつけるものもあります。
ここでいう「バスパネル」というのは、最近の台所に使われているキッチンパネルとほぼ同じものです。模様がプリントされた樹脂の板などのことで、一番よく使われるのがアイカ製、他にももう少し安いフクビ製などがあります。団地によくある「ユニットバス風の浴室リフォーム」というのは、簡単に言えばこれを適当な大きさに切って、両面テープとボンドで床や壁などに貼っているだけのことなのです。だからタイルより簡単で工期が短く、費用も安くなるわけです。
多くの場合、これに加えてバランス釜をカベピタなどの浴室開口部に収まる給湯器に変更して、釜を撤去したぶん浴槽を広くするリフォームを同時に行うようですが、我が家の場合は元々屋外に給湯器が設置されており、浴槽はこれ以上大きくはなりません。
ならば浴槽を変更しても気分的なもの以外は意味がない、ということで、そこは変更しないことにしました。
そんな感じで、「必要なところは徹底するが、必要ないところはリフォームしない」という方向で検討した結果・・・
リフォームの方針
そんな調子であれこれ検討した末、工法にはあまり縛られないことにして以下の方針に決定しました。
「どんな浴室にしたい」というのは後回しにする、普通のリフォームからしたらイレギュラーな方法です。
壁→リフォームする(内容はさらに検討)
床→防水強化・リフォームする(内容はさらに検討)
天井→リフォームする(塗装・セルフ)
照明→リフォームする(セルフ)
水栓→交換する
浴槽→そのまま
換気扇→そのまま
こんな感じで、必要な部分である壁の修理と床面の防水に重点を置く考え。
両方とも工法なども一通り調べ上げて全部セルフリフォームすることも検討してみましたが、安全面などを考えると、この二つはプロの力が必要です。
そして見積もり
複数業者にアタリをつけることにしました。
①郵便受けに広告を入れていた浴室専門の個人業者さん。
②もうひとつは前住人の方が紹介してくれた業者さん。
③リフォーム見積もりをしてくれるサイトを利用。サイトからは2社のアクセスがありました。
この4社に聞いたのは「どんな方法でどこまで工事するのか」「在来工法の可否」「その金額」あたりが中心。
しばらくすると見積もりが出揃います。3社は金額以外はほぼ同じ仕様でした。
うち1社は金額は「あんたナメてるでしょ?」という超高額(床と壁だけなのに「広ろ美ろ浴室」…つまり床・壁・天井・浴槽等のフルセットが入れられる価格)を持ってきて門前払い、2社はその半額でまあまあ。
工法についてはどれもほとんど同じ回答が返ってきました。「壁は既存タイルの剥がれそうな部分だけ剥がし、下地調整してバスパネルを貼る。タイルは工期が長く、費用もかかりすぎて到底無理。床はFRPあるいはウレタン防水のままで塗装仕上がり(公営団地の洗い場によくある仕様だそうです)、床にもパネルを貼ると費用別途。」
高額見積もりの一社と個人業者さんは防水面の立ち上がりを取らないということで、自分的には大きく減点。「立ち上がりを取る」というのは、壁の床に近い部分20cmくらいまでを床と一体で防水処理をするということで、浴室をちょうどひとつの大きな浴槽のようにして水が漏れないようにするのです。そうしないと床と壁の突き当たりで水が漏れ、浴室前の床が腐って軋んだりすることがあるようなんですね。
防水に使う「FRP」というのは繊維強化プラスチック、つまり浴槽と同じ材質。「ウレタン」というのは屋上防水に使われるようなゴムのこと。それらを床の全面に貼り付けて防水し、既存のアスファルト防水に加えて二重の防水対策をすることになります。
そんな中で一社だけ「飛びぬけて変な回答」を持ってきたところがありました。その内容とは・・・
(文章が長くて書き疲れたので続く)









