競馬講談〜安田記念メモ

安田記念は、世界トップとトップクラスの馬の歴然とした差を見た一戦だった。

1着ロマンチックウォリアー…地元香港だけではなく、豪州と日本の3ヶ国でのGI制覇は、間違いなき世界トップの馬。やはりモノが違った。〝世界の〟と形容されるべき馬で、この馬が安田記念を走ってくれたことにさえ、喜ばなければならない。サイレントウィットネスとともに、その名を忘れることはない。

2着ナミュール…香港3着、ドバイ2着とこちらも間違いなく世界トップクラスの馬だ。ただ、トップとトップクラスのレベルは、着差の半馬身以上の開きがあるように映った。

3着ソウルラッシュ…この馬にも同じことが言える。世界トップクラスの一角にはいるが、その力差はナミュールよりも大きいように思えた。ただし、過去2年大きく崩れた安田記念で3着惜敗は成長の証。秋、得意の京都マイルなら、ナミュールとは、まだ勝負づけは済んでいないか。

4着ガイアフォース…ロマンチックがモノが違うと仮定したのなら、この馬以外にロマンチックウォリアーを破る可能性を見出せなかった。僕のなかには、まだ怪物的な潜在能力があるように思えた。昨年の安田記念はマイルの経験浅く、秋の天皇賞は唯一、前で踏ん張っていた。打倒ロマンチックの可能性を秘めた馬と見ていたが…

5着セルフォス…早駆けの中内田厩舎で、古馬になってからも結果は残している馬で、能力は相当に高い。ただ、出走馬紹介にも書いたが、もう筒一杯の感は否めないか。今日は馬場傾向が向きそうだったが、今は上位４頭とは差が出来た。日本のトップマイラーからトップクラスへと格を落としたか。

馬券は外れたが、良い安田記念だった。

◎ガイアフォースも上位着のなかでは、一番売れてなかったわけだし、予想としてもしっかりと出来た。

馬券の勝ち負けに関係なく、録画映像を見たくなる安田記念だった。