ボートレースとこなめ観戦記『ダイヤモンドカップ』 | 南鷹の殿強襲!

ボートレースとこなめ観戦記『ダイヤモンドカップ』

ボートレースとこなめで開催された『GI常滑ダイヤモンドカップ』の6日間が終了した。

序盤は山口、土屋、井口の3選手が好成績をおさめたが、徐々にとこなめダービー王者の馬場や、60号機の機力を存分に発揮して勢い増す新鋭新開が優勝戦線に名を連ねてきた。地元の3スターは平本こそ優出を果たしたが、池田、磯部は懸命の整備も地元Vの夢は途中で潰えた。


特筆だったのは、うちの子25号機(僕が組んだモーター。ボートは63番艇)の高倉和士だ。

インタビューで見せる穏やかな風情に好漢を持つ人は多い〝イケメン〟だが、レースも美しく、非常に賢い印象を受けた。

2連対率30%の中堅機だが、前検から展示タイムは早く、うちの子の良さを存分に引き出してくれた。

個人的には、きのうの準優がクライマックスだった。1号艇はとこなめのスター平本。地元GIだけに盤石の逃げかと予想されたが、何と高倉が差し抜けた。そのおかげで3連単は好配当となり、我々にゃんこの目ファミリーは、美味い鰻を食することが出来た。高倉くん、ご馳走さまでした。





さて優勝戦。

結果的には新開航の圧勝だった。

3号艇に馬場が入り、鮮烈な捲り差しも人気を集めたが、にゃんこの目にゲストで出てくださった今村豊さんが「完璧なターン」と絶賛した新開の逃げが、まったく他を寄せつけなかった。

準優3つRで唯一逃げ切りを決め、手にしたポールポジションだったが、イン戦連勝で初GI制覇は、あまりにも見事で「凄い」と評するに値する。

まだ話していると、あどけなさも残る27歳。先行き恐ろしいレーサーの誕生に立ち会えたのではないか。

以前、低迷気味だった好機20号機を復調させ、今回はエース格とはいえ60号機の潜在能力を全開放させた、整備力も若手では頭ひとつ抜けている。

いずれにせよ、馬場、土屋、平本、茅原といったSG覇者に勝ったのだから、文句のない優勝だった。


ちなみに僕の舟券は、もちろん②高倉アタマの玉砕だった。