夫の事を少し…
彼は私より歳上、少し前に定年を迎え、今は嘱託社員になり本人曰く「パートのオジサン」として毎日出勤している🚃
鋼のメンタルの持ち主…とても助かる反面わたしのネガティブな所がチョット分からないみたいで時々地雷を踏んでくれる(笑)

私が入院手術したのが2021年11月後半、その3日後が定年の日だった。
企画していた還暦のサプライズ誕生会はキャンセルになってしまったが、私の入院前に息子たちが我が家で誕生会を開いてくれた。友人たちもお祝いを届けてくれて、コロナ禍で玄関先だったが
夫は感激していた。


そして定年の日、「長い間ご苦労様、一緒に居られなくてごめん、今までありがとう。」と病院からLINEをした。
夫からは、「体調どうですか?息子たちから貰ったウィスキーとグラスで1杯やってるよ~」「あっさりしてたなぁ(笑)コロナ禍だから仕方ないけど」
暗い部屋で1人グラスを傾けている夫を勝手にイメージして、もうねぇ切なくて切なくて…。
定年の日にはお花と夫の好物をたんと作ってしっかり労ってあげようって若い頃からずっとずっと思っていたのに…。
定年したら愛犬と一緒にいっぱい旅しようねって約束していたのに…。
病院のベッドの上でずっとずっとずっと詫びていた。


退院後暫くして定年の日の事を聞いてみた。「ウィスキー美味かった~飲みながら観たかった映画もゆっくり観れたし…」


鋼でした(笑)


治療が終わった今愛犬との旅行も再開している。
元気にこれからも少しずつ恩返しをして行こうと思っているが、定年の日の事は未だ心の片隅に残っている。